札幌に居住する友人等からリクエストがあり、３年ぶりにアワビOFFを開催することになった。３月は年度末ということもあり、イベントがあったり送別会絡みの宴会も週末ごとにセッティングされていたりで、なかなかすっきりと土日を空けることは難しかった。ちょうど３週目に当たる１７日（土）〜１８日（日）が、土曜日の午前中にイベント参加しなくてはならず、早朝からの出撃は無理であったが、午後から日曜日に掛けては時間が確保できた。それで、関係者に日程をメールでアナウンスすると土曜日の夜には全員が集結できる運びとなり、この日程で開催することにしたのである。土曜日予定通りイベントを終え、いったんセカンドハウスに戻ってタックル等を車に積み込み、昼食もとらずに高速道を西を目指して走り続けた。
雲石峠を越え、熊石に着いたのはもう少しで３時という頃合であった。当初は時間が無かったら宿に直で向おうと考えていたが、なんとも微妙な時間に着いてしまった。本日宿泊予定のアワビ山荘のチェックインの時間は到着する頃には過ぎているだろうから、そのまま宿に入ることも可能ではあるのだけど、なんとなく時間がもったいない気がして、熊石辺りのロックを探ってみることにした。この辺りは過去に実績があり、砲弾型のアメマスをランドしたこともあったし、バラシはしたがサクラマスの姿も見ている。波はベタ凪という状況ではなかったが、立ち位置を工夫すれば釣りは可能であろう。夕マズメというタイミングもあり、期待してロックのスリットを中心に狙いながら徒歩でランガン掛けたが、全く反応が無かった。距離にして３００ｍくらい丹念に探ったがホッケの追いさえも確認できなかった。次第に波が高くなってきて、岩礁に当たり大きく空中に弾け飛ぶようになってきた。ちょっと大きめの波が岩を乗り越え、腰近くの高さまで波がぶち当たった時に、水勢に負けて両足が後方に滑った。水は一気に後方に流れ、岩礁反対側の海に流されていく・・。これは危ないと感じ、即刻撤収することに決めたのである。
翌日は、朝食をしっかり食べてから宿を出た。昨日鮎川海岸は全く反応が無かったことを仲間から聞いていたので、大成海岸に向う。他の仲間たちは島牧・瀬棚方面に北上するという。熊石界隈は、多少波があるといった程度で、サーフで釣りをするには問題は無かった。早朝から釣をしていたと思われる年配の釣り師が、袋に入れたサクラマスを持っていたので、朝方は釣れていたのであろう。しかし、私が釣りを始めた時間帯には、アメマスからもサクラマスからも全くコンタクトを得ることはできなかった。太田方面にも車を走らせて見たが、良い感じの岬になっている岩礁帯の回りには網が入っていた・・。諦めて北上するも瀬棚は強烈な風が吹き荒れていた。後で仲間に聞くと、やはり釣りにならずに撤収したらしい・・。私もすべてを諦めて帰路についた。
