この３連休の当初の予定は、初日に釧路界隈の港から遊漁船に乗り、オフショアのアメマス釣り。中日は内水面にて渓流の釣り。最終日は恒例のＤＥＥＰ阿寒湖の釣りを予定していた。ところが台風１１号の接近の影響で、道東域は非常に波が高く、初日のオフショアのアメマスの釣りは中止になってしまった。実はこの釣りは、友人のＴＯＭ氏が１年前から手配してくれていた釣りであり、大変楽しみにしていたので残念であった。結局初日の予定がポッカリと空いてしまった。夜には釧路にて仲間内との宴会予定であったので、その時間に間に合うように、車を走らせれば良い。高速道路をまっしぐらや日勝峠超えは面白くないと思い、日高道を南下することに決めた。当初は浦河から中札内に抜ける天馬街道を経由しようと思ったが、若いころに５年間住んでいたえりも岬が懐かしくなり、距離的には大変遠回りであったが、そこに立ち寄ることにした。

歌別漁港は昆布採りの水揚げの真っ最中であった。昨年、静内に住む友人にこの辺りの漁港は、夏場アメマスが入るとの情報をいただいていたので、ロッド降ってみようと思っていたのだが、忙しそうに走り回る陸っパリの母さんたちの横で、ロッドを振る気にはなれなかった。岬を隔てて十勝側は波が高いようで、昆布採りはしていなかった。とある漁港で、時間の無い中ロッドを振ってみる。５０ｕｐを含む数本のアメマスからコンタクトが得られた。時間があればじっくり粘ってみたいところであるが、これ以上釣りを続けては夜の集合時間に間に合わない。実際、釣りをしていた時間は３０分だろうか・・。後ろ髪を引かれる思いはあったが、早々に撤収し車を釧路に向けて走らせた。

３連休初日ということで、釧路の繁華街は地元民や観光客の人でごった返していた。翌日の７時からのホテルの朝食も用心して１０分前にはレストランに向かったのだけど、既に列ができていた。朝食後速攻で中標津にお住いのＴ氏のもとに車を走らせる。合流後どこに行くか相談。本当は知床方面の山岳渓流も視野に入れていたのだけど、本日の宿は阿寒湖畔であるため逆方向になってしまう。また今時期、知床方面の渓はサクラマスで溢れているだろう。サクラマスをかわしながらの釣りもあずましくない（落ち着かない）。それで、西別川に赴くことにしたのである。

西別川の上流域は、ヤマメ解禁の７月以降、極端に釣り人が多くなる。キープ前提の餌釣り師も多くなるので魚影も薄くなっているは必至である。なるべく、人が入りづらい流域を選定し、入渓することにした。しばらくの区間は予想通り、魚影も薄く、釣れても小型ばかりで散発であった。引き返すかどうか迷ったが、移動時間がもったいなく、そのまま釣り下がっていった。結局これは正解であったようだ。狙った流程の半ばに差し掛かった頃から、活性が上がったのか反応が良くなった。ポイント毎に必ず反応が得られるようになった。Ｔ氏が釣り上げたオショロコマも入れると５目釣り。ヤマメ・イワナ・アメマス・ニジマスそれにオショロコマである。４０前後の遡上と思われるアメマスも釣れた。過去にも盛夏に西別川に入ったことはあるが、こんなに数、型ともに恵まれた釣行は初めてであったかもしれない。楽しかった西別川の釣りの余韻に浸りながら、ワインディングの峠を阿寒湖目指して車を走らせた。