冬の日本海海アメ・海サクラ釣行
2014.1.16  22  2.2

1月16日(木)、今金から瀬棚間は、猛烈な吹雪であった。現着6時少し前、まだ辺りは漆黒の闇に包まれている。気温マイナス6度。この気温は9時近くになっても変わらなかった。ソルトであるのにトップガイドにシャーペッド状の氷が纏わりつく。断続的にブリザードが吹き荒れる中、斜路からキャストを続ける。まだ、辺りが薄暗い時に連続のバイト・・。 悲劇は2本目のアメマスからフックを取り外そうとした時に起こった。厚手のグローブを脱ぎ、アメマスの口からルアーを外そうとした時に、暗くて良くわからなかったのだが、ベリーに食らいついていたようだ。てっきりテールだと思って、ワンダーの背中を持った瞬間、アメマスが暴れ、テールフックが右手小指の付け根を貫通してしまった。ベリーフックはアメマスから外れ、小指を良く見るとテールフックが右から左に貫通している。引っ張ってみたが抜けそうにない。でも抜かないことにはどうしようもないので、寒さでかじかんで痛みを感じないことを幸いに、エイヤッ!と強引に引き抜いた。今度は血が大量に溢れて来た。素早くアメマスの写真を撮って、海に放し、グローブで手を押さえつけて一端車に避難。もう、携帯もカメラもグローブもジャンパーも、アメマス(私の返り血)も血だらけ・・。
車の暖気の中で、指先の感覚が戻ってくると、痛みが増してきた。大量のティッシュを使い血止めを待つが、なかなか止まらない。1時間以上が経過。9時まで待って止まらなければ病院かな・・、と考えているとようやく収まってきた。時刻は8時を過ぎたあたり・・。血で汚れたティッシュの山を見ながら、いったいどのくらいの量の血が出たのか考えていた。まあ、意識はしっかりしていたので大丈夫であろう(笑)。傷バンの1枚も持ち歩いていないことを悔やんだ。また、歳と共に血小板の機能が落ちているのかな?などとくだらないことも考えていた。 完全に血が止まってから、戦線に復帰したが、ブリザード模様の天気は回復する兆しが無い。反応も無い。やる気も無くなった・・。9時を回る頃には完全撤収宣言。こんなに早い時間に引き上げたのは初めてのことかもしれない・・。何をしに日本海まで駆け参じのであろうか??(笑)。いやあ・・でも血が止まってよかった・・。

1月26日(日)、朝の6時の時点では、無風ベタ凪の日本海であった。漁港から大型漁船が2艘出港していった。終日凪なら、ほとんどの船が出港するはずなのだが、今日は小型・中型漁船は待機したままであったので、海況の悪化を読んでいたのだろう。風車裏に移動して、キャストを始めた8時過ぎあたりから風が強くなってきた。そして、10時にはこの有様である。わずか2時間でこんなにも海況模様が変わるなんて・・、さすが冬の日本海だね。全てを諦めて帰路についたが、島牧は壮絶であったね。ちょうど昼時で、カリンバ(レストラン)の駐車場から車が溢れていたから、この天候急変で、釣り人はみんな避難したようだ。レストハウス前も18番駐車場前も1台の車も停まっていなかった。荒れても午後からであると踏んでいのだけど・・予想よりも早い時点で急変してしまった・・。寿都から黒松内の間は、断続的に強烈なホワイトアウト・・。路面も回りも、なにもかもが真っ白であるから、路肩表示の看板も霞んで見えず、知らず知らずにセンターラインを越えて走っている・・。冬の日本海海アメ釣行は、ホワイトアウトには厳重注意である・・。

2月2日(日)。漁港はダメだね。朝3時に起きて、本宅を3時半に出る。道路状況にもよるが、高速は全線50km規制で一般道も着雪している状態では、やはり現地までは2時間半かかる。6時過ぎに到着し、斜路に立って夜が明けないうちからミノーをキャストする。しかし、今日は舐めるようなアタリさえなかった。右も左も・・。最近、土曜日に仕事や野暮用が入り、日曜日に出撃を繰り返しているが、朝の漁港は反応が悪い・・。土曜日のものと思われる釣り人の足跡がたくさん雪上に残されているから、漁港内のアメマスはかなりスレが進んでいるのだと思う。大嵐で、漁港内に新しい群れが入って来ないかぎり、今後も厳しいかもしれない。既に2月である。ここの終焉は今年は早そうだね。 風車裏外海に向かう。南東の風が強く吹き荒れていたが、海はべた凪に近い。サーフから狙うにはチャンスである。テトラとテトラの間が離岸流になっていることが多く、アメマスが定位していたら、過去の実績からも伺えるが、面白い釣りができる時もあるのである。どのテトラの間にアメマスが定位しているかは、その時によって違うので、右側から順次、ジグ、ジグミノー、ロングミノーと種類を変えつつ、丹念にキャストしていったが、全くアメマスからのコンタクトは得られなかった。

岩礁帯に張り付く、10人くらいの人が右往左往している。何をやっているのかと思えば、おそらく地元であろう人たちが、岩海苔を採っていたようだ。釣り人は私一人・・。多少うねりがあって、下を向いてルアーを交換していると、正面から飛沫が掛かったが、釣りには支障がない。ジグミノーを引っ張っていると、40cmくらいのアメマスが2本釣れた。タイドの14cmに替えロングキャスト・・。風は立ち位置的にフォローなので本当によく飛ぶ・・。何投目であったろうか、高速でミノーをリトリーブしているとガッ!というショートバイトがあった。もちろん合わせを入れられるものではない。それから3投目に、沖合でガツンッ!とミノーの動きを止められる。思いっきり合わせたつもりではあるが、掛かりが浅かったのであろう、手前まで寄せて、タモを持った瞬間ミノーがはじけとんだ・・。サクラマスとわかって殺気がラインに伝わってしまったのかもしれない・・。 次回は、その機会があれば平常心で臨みたいね。まあ・・、いつかは釣れるでしょう(笑)。

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