日曜日の午後に西別川の釣りを終え、阿寒湖へのワインディングの道を駆け上がり、足寄湖を経由して一気に今日宿泊予定の糠平湖へ向かう。とは言っても糠平湖で釣りを予定しているわけでは無い。目的は翌日の然別湖での釣りだ。宿泊を糠平湖にしたのは、然別湖畔のホテル群は、釣り宿とするには高価であるからだ。また、糠平湖で昨年初めて泊まったホテルが山菜料理には目が無い私にとって、価格も手ごろで非常にお気に入りとなった。洞窟風呂で汗を流し、おいしい山菜料理に舌鼓を打ち、部屋に戻ると強烈な睡魔が襲ってきた。２日間も西別川を放浪してこの日はかなり疲れていたのだろう。然別湖の釣りの開始時間は午前６時である。解禁初日で激混みが予想されることから、駐車場を確保するためには４時半には出発した方が無難であろう。布団に入って目を瞑るとすぐに意識を失ったようだ。

翌日、予定通り然別湖に着くとすでに管理小屋の前は人で溢れていた。早速、手続きをしてタックルの準備に取り掛かる。縦に数珠繋ぎに駐車している車のナンバーを見ると地元帯広ナンバーの他に札幌ナンバー、意外と多いのがレンタカーである。本州からも結構な数の釣り人が訪れていたようだ。天気は断続的に雨が降り続いていた。風はそんなに強くは無い。フィールドがカルデラの止水であるから、雨の影響はないだろう。逆に水面を雨粒が叩いて、トラウトたちの警戒心をやわらげてくれるかもしれない。岸際をトレースしている釣り人を横目に見ながら、私はど真ん中を突き進んでいった。ボートの進行方向とは逆に、ミノーを放り投げハーリングを掛ける。狙いはサクラマスやニジマスでは無く、ミヤベイワナオンリーである。タックルはウルトラライトのロッドにドラグはゆるゆるにしておく。２０００番のリール、ラインはファイヤーの１２ｌｂである。一昨年までライトタックルを使っていたのだが、ミヤベイワナの口は柔らかいので、硬いロッドで合わせを入れると口切れしてしまう場合が多い。ましてやハーリングの釣りは向こう合わせとなるので、合わせのためにロッドを煽った後もボートは動き続け、トラウトが引っ張られるとさらにバラシの確立が高くなる。柔らかいロッドを使用すれば、ロッドのしなりとドラグ機能で、格段にバラシを減らすことができた。

ここに通って10年くらいになると思うが、今回は久しぶりにミヤベイワナの型は良かったと思う。音更湾が好調であったが、場所の選定はその日によって違うので今日良かった場所は明日も良いとは限らないだろう。棚はポイントによって、DDのミノーでも食ってこないくらい深いエリアと7gのスプーンでも食ってくる浅いエリアが混在していた。２時くらいまで釣って、結局釣果はハーリングで10本、キャスティングで30本といった感じであった。ハーリングはミノーのウルトラシンキングか14gのスプーンの反応が良かった、湖ど真ん中は、比較的沈めないと反応が悪かったから、棚が深かったのだろう。雨はあずましくなかったが、トラウト的には活性が高かったのかもしれない。管理小屋で釣果報告をすると他はあまり良くなかったようで「音更湾に溜まっていたのですね。」と話していた。奥の上陸ポイント、岸に近いエリアが比較的表層で結構反応があったので、フライで狙うのならやはり岸際エリアであろう。

５月～６月の「山笑う」時期は、行きたいところがたくさんあって忙しい・・。新規開拓もしてみたいが、基本的に週末アングラーでは、例年通っているフィールドを回るだけで精一杯である（笑）。

【BLOGより転載・・】
全室囲炉裏完備。飾りでは無く、火をつけられるようにセッティングしてある。でも、今の季節に囲炉裏に火を入れようとは思わない。昨年同様眺めるだけにした。昨年初めて、泊まって山菜と山魚オンリーの料理に感動した。完全にリピーターである。今年も機会があれば是非泊まってみたいと考えていた。山間の宿であるから、海のものは絶対に使わん！というオーナーのこだわりは素晴らしい！。今日の食材、ヤマメの塩焼きにニジマスの造り、ワカサギの天ぷら、温泉湯豆腐・・、後は山菜オンリーである。行者ニンニク、ウド、ワラビ、コゴミ、フキ・・私も山菜は採り、もちろん食べるのも好きだが、同定できない種類のお浸しと天ぷらがあった。天ぷらはモミジガサかな？。山菜料理は家庭的では無く、プロの味・・。BOB亭や野田生川の熊嶺荘ももそうであったが、ここの味付けはまた違う。格別でありました。これで７ｋ円。料理のグレード違いでワンランク上の設定もあるようだが、私的に釣り宿としてはこれで十分である。食事処で食べることになるのだが、私的に驚いたことが・・。私と居合わせたのが若いお姉ちゃん２人連れと若い夫婦かカップル・・。酒の注文に、要らないと答えていた。これら料理を酒無しでご飯のおかずにして食べる？？？。酒を飲まない奴は人生の半分を損していると思っている私にとって、奇異に感じた。まあ・・異常なのは私の方かもしれないが・・（笑）。