久しぶりに土日がすっきりと開いた２月の３週に、HIROSHI氏を誘って日本海を訪れた。このタイミングで現在、岡山に在住の工場長氏が仕事で来道されることになり、彼から週末の１９日は一緒にロッドを振りましょうと連絡を頂いていた。その話を聞いた時に、１８日土曜日の夜はBOB氏ゆかりの宿で宴会でも・・と考えたが、目指すフィールドは日本海であるため、土曜日からフィールドで釣りをしようと目論んでいた私にとっては、移動距離にリスクが大きすぎる。それで、合流はやはり日曜日の朝ということにした。土曜日早朝からの出撃は、４人の中では私だけであろうと思っていたが、いつもの漁港にたどり着くとBOB氏が既に斜路でロッドを振っていた。急いでタックル等の準備をして、斜路に向かう。BOB氏に状況をお聞きすると予想通り全く反応がないという返事であった。その後場所を移動しながら、漁港内のあちらこちらで竿を出してみたが、追いさえ確認できなかった。結局９時近くまで粘ったが、全く反応は得られず、釣り場は最後まで私とBOB氏二人の貸切であった。人が全くいないというのも釣れている情報が無いからであろう。

ここは諦め須築漁港を目指して北上三本杉岩のワンドで釣りをしていたフライマンが、アメマスを釣り上げるのを見た。ここは、私の経験ではワンドにアメマスが入るのは３月以降のはずである。向って右側のロック沿いか、左のテトラ周りにアメマスが回遊している場合が多かった。数年前、４月であったと思うが、サクラの跳ねが複数見られた時に、なんとかフッキングまでは持ち込んだが、寄せの途中で痛恨のバラシを喫した苦い思いでもある。今年は既に群れが入っているのであろうか。、テトラ側の釣り座には誰も人がいなかったので、BOB氏と立ち寄るかどうか相談したが、車を駐車できるスペースが無い。それで予定通り須築漁港に向うことにしたのである。

須築漁港は誰もいなかった。港内へ向かう小道の除雪も今終わったばかりの様相で、今日はまだ一人の釣り人も入っていないようであった。漁港内の水面も適度に動いており、雰囲気的にはとても良い感じであったのだが、ここもアメマスからのコンタクトは全く得られなかった。ここで島牧に向って北上するというBOB氏と別れ、私は逆に南下することにした。

JIJI,s漁港に寄ってみるも反応無く、さらに南下を続け、三本杉岩のワンドに差し掛かる。風が少し強くなり、右側斜め前方から吹きつけていた。須築漁港に向う途中で見た釣り人がちょうど上がってくるのが見えたので、逆にロッドをかついでサーフに降りていった。ロック周りとテトラ周りの沖合いを中心にジグで攻めたが、テトラ脇で一度だけゴンッ！というアタリがあっただけで、後は何も起こらなかった。やはり、まだ本格的な群れではないのだろう。外海は波が落ちてはおらず、ロックに立てるような状況ではなかったので、風車裏に向うことにした。車止めの前辺りで数人のルアーマンがロッドを振っている様子をしばらく見ていたが、釣れている様子はない。タックルの準備をして、突堤の方に歩き出した。

風上に向けてジグを放り投げ、リトリーブを繰り返していた。風は強かったがまだ雪が付いていなかったので少しは楽であったが、気温が低い。マイナス２０度対応の防寒着を着用しているので、今までは特段、寒いなんて思うことは無かったが、この日はちょっと背中がぞくぞくと寒気がしていた。思えばこの頃から風邪の兆候はあったのかもしれない。何投目であっただろうか、沖に放り投げたジグが着水して、ラインのテンションを取り、数巻きしたところで軽いアタリがあった。軽く合わせを入れると完全に乗ったようだ。最初は、小型のアメマスかな？と思っていたが、ランディングしてみるとサクラマスであった。型は３５ｃｍくらい。サクラマスというよりはパーマークのない海ヤマメといった雰囲気であったが、３週間ぶりに魚の顔が見られて嬉しかった。その後島牧帰りのBOB氏とも再合流。並んでロッドを振っていたら、岸際から近い所でゴゴンッ！ジグの動きを止められた。そのまま、波に合わせてランディングすると４５ｃｍくらいのサクラマスであった。サクラマスが２本とは驚いてしまったが、後でHIROSHI氏とも話していたが、サクラしか釣れん・・ということは、アメマスがいないのであろう。道東サーフでも同じような状況に遭遇したことがあったような気がする。

翌日、朝起きると頭痛と喉の痛みがある。とりあえず起き上がって身支度をし、HIROSHI氏とともにBOB氏、工場長氏との合流場所である風車裏に向ったが、頭痛がひどくとても釣りができる状況ではなかった。仕方なく車で待機。HIROSHI氏に続いてBOB氏もアメマスをゲット。後で聞いたらその後、工場長氏も型が見られたらしい。良い時の状況とは比べようもないが、全員魚の顔が見られて良かったね。