７月最後の週末は、土曜日が外交宴会、日曜日は終日仕事が入っていたので遠征は諦めていたが、金曜日の会合が８月にずれ込んだため、その日有給取得して、木曜日の夜から道東サーフへ繰り出した。目指したフィールドはいつもサーフである。僅かな時間仮眠をとり、夜明けと同時にサーフを歩きだした。現時点で一人の釣り人の姿も無い。このサーフは完全に私一人の貸切であった。波はそんなに高くは無いが、相変わらず波間には、ゴミを大量に含んだ帯状の波の華が漂っており、それを交わしてキャストを続けた。駐車帯からサーフを歩いていくとドッグレッグになっている地点がある。そこまで丹念にミノーを打ち込んでいったが一アタリもなかった。前回、師匠やHIROSHI氏と訪れた時に大型のアメマスが定位していたサラシの左横ワンドにも今日はアメマスからのコンタクトは無かった。少し進んだ通称旗前ポイントで、今日待望のアタリがあった。５０ｃｍくらいのアメマスであった。そのポイントでは多少のアメマスが溜まっていたらしく、連荘でバイトしてきた。反応がなくなったので切り株ポイントへ。ここでも数本のアメマスはランドできたが、最高で５５ｃｍ。トータル１５本くらいは釣れたと思うが、大台に乗せることはできなかった。ゴミが帯状にサーフ一帯に広がり、キャストできるエリアが狭くなってきた。一旦車止めに戻って休憩を入れることにした。

車の窓を全開にして仮眠を取る。２時間ほど眠っていたであろうか。目が覚めて海原を見ると相変わらずゴミが大量に漂っている。これでは釣りにならないと考え、別場所に移動することにした。通称煙突裏に到着しサーフに出ると、２人のフライマンがキャストをしている。しばらく様子を見ていたが釣れている様子は無い。波はそうでもないが濁りが強烈だ。道東サーフではさほど距離は離れていなくても、潮流の影響で濁っているところと澄んでいるところが混在しているのである。フライマンの二人が姿を消した後、ジグミノーで沖合を探ってみることにした。１本の帯がサーフと平行にではなく、沖に向かって伸びている。潮目になっているのだろう。その潮目に沿って５０ｍくらいから沖が澄んでいる。アメマスは澄んでいる所に定位しているのであろうか、そこを狙って全力でキャストした。答えは一発で出た。着水後、ラインテンションとって２回ほどフォールさせた時に奴は喰らいついてきた。最初のアタリは小さかったと思う。軽く合わせを入れるととてつもない重量感がロッドに伝わった。それからかなり長い間、波打ち際を行った来たりすることになる。前回は、このサイズはことごとくバラシてしまったので、今回も駄目かなという気持ちが脳裏をよぎる・・大きい波が来たので、ドラグを締めなおして一気に勝負に出た。２度ほど引き波に引きずられながらもなんとかランディング・・・。フックは下あごにしっかり掛かっていた。サイズは７７ｃｍ・・。まさしくラッキーな１本であった。その後も大遠投を繰り返し澄んでいるエリアを狙って、５０ｕｐを２本追加して本日の釣りを終えた。

月が変わって３日、４日も朝だけいつものサーフを訪れた。今回の道東行脚の目的は墓参りがメインで、妻と共に道東でもまだいったことが無いエリア、本当に久しぶりな観光名所を訪れてみようと考えていたのだ。もちろん、もう一つの楽しみは釧路の夜の宴である。まあ、朝の数時間の釣りであったが、とりあえず両日とも型が見られたことと、これまた両日ともランカークラスをバラシたこと以外は、個人的には特筆すべきものは無い。結局会えなかったがHIROSHI氏も４日に訪れていた。また、ＴＯＭ氏ご夫妻とも久しぶりにお会いすることができた。ＴＯＭ氏ご夫妻・・パラオではＧＴゲットの奥様に軍配が上がったようだが、道東サーフでは、だんな様が７６ｃｍに６７ｃｍとランカークラスを立て続けにランドされたようだ。釣りの腕前はもちろんだが、魚のいる所を見抜く洞察力もお見事でありました。私はとりあえず、今回の釣行で今年の道東サーフは終了予定・・・のつもり・・・（笑）。お盆明けにチャンスがあるかな・・・。