今年、然別湖の期間のレギュレーションが変わり、平日開幕となった。また予約受付開始日が例年よりも早くなっていたらしい。いつもの年であれば４月に入ってからの受付であったため、当月に入るまではＨＰを覗くことも無かった。４月に入ってＨＰを見た時に、受付が３月から始まっていることを知り、開幕直近の週末はすでにキャンセル待ちの状況であることがわかった。まあ、この６月２週の土・日は仕事上のイベントが予定されており、仮に早い段階でＨＰ見ていたとしても予約はできなかったであろう。翌週は西別川釣行を予定しており、この時点では今年の然別湖釣行は諦めていた。西別川から帰還した次の週、セカンドハウスにて何気なく解禁明けの週末に然別湖にアタックしていた友人のエントリーを眺めていた。然別湖の予約状況をＨＰで確認すると今週末土日とも予約数が定員に達していないようである。日曜日は所用があって駄目であるが土曜日が開いている。どうしようか迷っていたが、ここ数年毎年１回ではあるが欠かさず然別湖に訪れている。去年は解禁日とその翌日の２日間予約を確保できた。釣果も２日間トータルで軽く１００本を越えるミヤベイワナやサクラマスに出会えた。そんなことを思い出しているうちに、気がつくとサイトの予約ボタンを押していたのである（笑）。しかし、直近の釣果情報を見る限り芳しくは無い。水温が上昇してミヤベイワナの泳層が深くなったようだ。反面ニジマスの活性は上がってきて、ドライでの釣果報告が記されていた。でも、私にとっての然別湖の魅力はニジマスやサクラマスではない。北海道ではここでしか釣ることのできないオショロコマの亜種・・ミヤベイワナが本命なのである。１本で良いから良型を手にしたい・・。そんな思いを乗せて、金曜日に深夜の高速道を東に向けて走り抜けた。

５時にセットした携帯のアラームの音で目を覚ます。どんよりと曇ってはいたが、思っていたよりは気温は高く、既にすっかり夜は明けていた。身支度を整えて管理事務所前に向かう。釣り人の数はざっと見３０人くらいであろうか。駐車帯の車を見るとレンタカーが多い。道外からもたくさんの然別湖フリークのアングラーが訪れているようだ。ボートに乗り込み、６時開始の合図までにハーリングの準備をする。合図があるとボートに乗った太公望たちは、思い思いのポイント目掛けて漕ぎ出していった。然別湖の開始直後のいつもの光景である。私も然別湖スペシャルのミノーをスイベルに繋ぎ、後方に放り投げボートを漕ぎ出した。他の釣り人たちはニジマスやサクラマスを狙っているのか岸際をトレースしたり張り付いたりしている。私の狙いはミヤベイワナなので湖の中央を境界線目指して進んでいった。いつもであれば、境界線にたどり着く前にハーリングで複数回、トラウトからのコンタクトがあるのだが、今回は境界線間際でロッドが１回お辞儀をしただけ・・。それも、合わせを入れられるまでには至らなかった。ラインの先に付けているルアーは、自称然別湖スペシャルのディープダイバーミノーである。ここでは、実績のあるミノーでハーリングで引っ張っても５ｍくらいは潜る。そのミノーでほとんどバイトが無いということは、ミヤベイワナたちはかなり深く潜り込んでしまっているのだろう。

この時点で、今日は厳しい釣りになるだろうことは予見できた。ルアーをスプーンに替え、キャストして２０のカウントダウン。デッドスローでリトリーブ・・。最後はボートの真下からスプーンが上がってくる。目前まで何度か追いが見られたが、解禁当初のようになかなかバイトしてこない。朝の時間帯であるというのにこの活性の低さでは先が思いやられる。イワナ岬付近で待望の１本。それからは、イワナ岬界隈をボートで行ったり来たりしながらスプーンを落とし込んでかけ上がりを狙う。反応が無くなったら、湖を横断して一気に３の湾まで移動、さらに反対側のウグイス湾に横断し、岸際を音更湾まで縦走・・。８時間ボートを漕ぎまくって、結局ニジマス、サクラマス交じりで８本・・・。然別湖に訪れるようになってから８年目になるが、最低の釣果であった。後で知ったことだが、一昨日は台風の通過で風が強く中止・・。昨日の釣果は最高で７本であったらしい。今日の貧果は悪天候の影響があるのかなあ・・。まあ、自然相手の遊びであるので、こちらの思惑通りにならなくても仕方が無いが、来年度にもし訪れる機会があるとしたらやはり狙いは解禁明けだろうね・・。