今週末の日曜日、午後から義理を欠けないフォーラムへの参加が決まっており、道東サーフへの出撃をどうしようか迷っていた。波模様が高い予報であれば、潔く諦めの踏ん切りもついたのだが、1.5mと微妙である。相棒にコンタクトを取ると、既に帯広の宿も確保したので、出撃するとのことであった。まあ、金曜日の夜に徹夜で走っても、日曜日に釣りをしないのであれば体力的にも楽だし、土曜日のうちに帯広まで移動し、日曜日の朝食後に、速攻で室蘭に帰れば午後からのフォーラムには間に合うだろう。金曜日の朝に、ネットで帯広のホテルに予約を入れた。

フィールドに到着したのは、午前１時を過ぎている時間であった。暗闇の中、ぼんやりと車のヘッドライトに映し出される海原は、予報以上に波が高いように思えた。岸際近くでうねりが一段と高くなって、ドドーンとサーフに叩きつけている。さっそくシートを倒して、仮眠体制に入ったが、車の窓を閉め切っているのに、うねりが岸際を叩きつける音が大きく轟いていた。その音を聞きながら、いつしか浅い眠りについていたようだ・・。

辺りが薄明るくなって、目が覚めると先週ほどではないが、猫の額ほどの狭い駐車場に数台の車が入り込んでいた。隣を見るとHIROSHI氏の車が鎮座している。彼は、ラゲッジルームを開けてタックルの準備をしていた。私も寝袋から這い出し、型通りの挨拶を交わして、ロッドを繋ぐ。数分後には彼と並んでサーフに立っていた。多少濁りは強めであったが、波の高さも全く釣りにならない状況ではないようである。群れに当たればそれなりに楽しめるかもしれない・・・。右側に移動しながら、ヘビーシンキングのミノーや重めのジグを打ち込んだ。群れどころかはぐれアメマスさえいないのではないかと思われるくらいの壊滅模様・・・。先週末、波打ち際にたむろしていたアメマスたちも今日は不在の様である。小さな川の流れ込みの横で、待望の１本・・・。５０くらいのアメマスではあったが、コンディションは良かった。写真を撮ろうと思い、胸元からカメラを引っ張りだしている最中にルアーが外れた。と次の瞬間、波ザプーンと押し寄せる。引き波に乗っかって、アメマスは静かにお帰りになってしまった。ヒットからランディング、写真を撮ってリリースするまでが行程のワンセクションであり、写真が撮影できないとランディングしていてもバラした時と同じ気分になる。結局朝のゴールデンタイムはこの１本で終了となってしまった。HIROSHI氏と行き交い、情報をお聞きすると彼もこの時点では不調であったようだ。

道南のサーフでは決して見ることの無い「粘りのHIROSHI氏」から昼近くにメールが入る。車止めの近くでアメマスの群れに遭遇したそうだ。急いで駆けつけると、彼のロッドは大きく弧を描いていた。ここでやっと、アメマスの写真を撮ることができた。ランディングできたのは４本。同数のバラシ・・。道東サーフとしては、もちろん決して良い状況では無いが、今日は１本で終わり・・・を覚悟した釣行であったから、HIROSHI氏の情報には心より感謝したい。そろそろ撤収かなと思い始めたころ・・・、隊長（釧路の川パトロール隊　隊長）現る。彼とお会いするのは、昨年の阿寒湖以来となる。相変わらず楽しいお方である。次回どこかのフィールドてゆっくり飲みましょうと約して、彼と別れた。

さてと・・・道東サーフ海アメ遠征も残すところ後１回かな・・・・。今シーズンは、いまいち消化不良の釣行が続いているので、最終ラウンドは起死回生の一発に期待したいね。それ以前に・・波は大丈夫かな？（笑）。