海サクラに海アメ・・ショアゲーム満開Ⅱ

レポートの更新が滞ってきた・・。なかなかゆっくりと釣行を振り返って、思い出を綴る暇が無くてね（笑）。

５月６日、職場のとある記念日にて休業となったこの日、単独で日本海のサクラマス・アメマス狙いでロックを彷徨ってきた。ゴールデンウィークと土日の狭間であるが一応平日なので、釣り場は空いているだろうと思っていたが、その考えは甘かったようだ。出撃した島牧辺りのフィールドはどこも釣り人で一杯であった。４月に念願のサクラマスと良型のアメマスをランディングできた場所には、釣り人が数名刺さり込んでいる。仕方なく空いているロックに乗っかり周辺を探った。確実にサクラとわかる追いとおそらくサクラであろうという追いが、２度ほど見られたがフッキングには至らず、キャストしてミノーが着水した地点から、どの辺りでチェイスを始めたのかは定かではないが、雰囲気的になんとなくスレているように感じた。まあ、サクラマスのほとんどの個体は定位しているわけではなく、回遊しているはずなので、スレるという表現は当てはまらないのかも知れない。ここは、諦めてさらに南下を続ける。島牧から瀬棚に向かう途中に前から気になっていた磯場があった。その磯場には淡水の流れ込みがある。土日であれば、カレイやホッケ狙いの投げ釣り師が場所を占領していて、なかなか入る場所を見つけるのが大変な所である。今日は平日の恩恵か、釣り人の姿は少なかった。さっそくキャストを開始すると頻繁にアメマスのチェイスが確認できた。１本だけ確実サクラマスと断定できる追いもあった。ミノーを広範囲にフルキャストを続ける。２本バラシの後、ようやく乗った・・。タモに収まったのは５０ｃｍを少し超えるくらいのアメマスであった。

「海サクラマス春の陣」のシーズンに入って、何日か島牧周辺のロックを彷徨った結果、サクラマスが釣れる条件・場所には共通の要素があるような気がする。既に友人であるチライマン氏を筆頭に他のアングラーの中でもこのことをBLOGやレポートにUPされている方も多く、目新しい発見ではないが自分のために整理しておきたい。まず最初に、地形はやはり岬状になっている所が良い。岬にも大小あるが、より沖にせり出している方が、サクラマスの回遊頻度は高いような気がする。もちろん突端は、サクラマスとのコンタクトを得る上で断然有望であるが、突端から繋がるちょっとしたワンドになっている所でもサクラマスは、岸に沿って回遊しているようである。次に淡水の流れ込みが近くにある所である。母川回帰率がカラフトマスよりも高いサクラマスであるが、カラフト同様やはり淡水の流れ込みを好む性質があるのではないだろうか。最後にホッケが撒き餌をしなくても回遊してくる場所である。ホッケが回遊していない場所にはサクラマスも回遊していない。アメマスは定位している場合もあるので一概には言えないけれど・・。これはベイトとの関係もあると思うが、今時期サクラマスもアメマスもホッケも追っているベイトは同じで、全てオオナゴではないだろうか。釣り上げたサクラマスのストマックからは大量のオオナゴが出てきた。また、１７ｃｍのミノーにホッケが喰らいつくことも、このことと符合する。今回幸運にもサクラマスやアメマスを釣り上げることができたエリアは、この３つの条件に全て合致しているのである。

５月９日に今シーズン４度目のメインターゲットをサクラに絞っての釣行に赴いた。HIROSHI氏も同行したいということで、現地で合流することにした。今日の波高予報は１ｍない状況であったのに、ロック周りではうねりが岩礁にぶち当たり波しぶきが上空にはじけ飛んでいる。時折大きな波が岩礁に叩きつけ、海水が岩肌を舐めるようにかなり内陸部の奥まで押し寄せていた。この状況では迂闊に岩礁の先端に立つことはできない。しばらく波の様子を見ていた。大きなうねりは不規則な周期で岩礁にぶち当たっている。１番大きなうねりの状態を観察していた。その１番大きなうねりが来ても比較的、安全な所を探しながら辺りを徘徊して立ち位置を決めた。しばらくは反応がなかった。やがて、ホッケが回遊してきたようで、頻繁にホッケがバイトしてくる。しばらくして、左斜め前方にロングキャストしたミノーを引っ張っているとドスンッ！という重いアタリがあった。ロッドが一気に絞り込まれる。さっきまでのホッケの引きとは明らかに違う。予想通りサクラマスであった。ランディングネットに収まったサクラマスは、口にミノーを咥えているというのにオオナゴを吐きだした。やはりベイトであるオオナゴが岸寄りし、そのオオナゴを追ってホッケの群れが入り、ホッケの後を追うように、サクラマスも回遊してきたようである。ホッケの姿があるうちは、サクラマスのチェイスも２度ほど確認できたが、ホッケの姿が無くなるとサクラマスからのコンタクトも一切なくなってしまった。一旦車に戻り大休止・・。午後から帰還するというHIROSHI氏と別れ、一人岩礁に戻る。夕方の４時を過ぎる頃だろうか、全く反応がない状況が続いて、いい加減肩がだるくなってきた。今日１日で何百回キャストを繰り返したことだろう・・。そろそろ諦めようかと車止めに戻りながらキャストをしていた。朝方反応がなかったシャローエリアのワンドにミノーを放り投げて、何も考えずに引っ張っていると・・ドッカン！・・であった。殺気が完全に薄れていた時の一発だね。今度はアメマス。午前中にサクラマス、午後からアメマスというのは、４月に来た時と同じパターンである。前回よりもサクラマスもアメマスも一回り小さかったが、とりあえず満足して帰路につくことができた。後１回は・・日本海に赴く機会があるかな？・・。