妻と一緒のポーター役としての買い物から解放されたのが夕方の４時過ぎ・・。ほとんど思い付きであるがぶらっと近場のリザーバーに出かけてみた。雪白真っ最中にて増水を予想して、インレットにはたどり着けないのでは思っていたけれど、比較的減水していて何とかなりそうである。まあ、ここに直で入る別ルートもあるのだけど・・。インレットから広がる湖水に小型のスプーンを投入するとすぐにアタリがあった。釣れてきたのは３０ｃｍくらいのサケ科の魚・・。脂鰭があったのでそう判断したのだが、魚種は正直判別できなかった。ニジマスの体型ではないし・・ここで以前釣ったことのあるギンザケとも違う。しいて言うならイトウに似ているが、ここにイトウがいるはずはない。はっきりとはわからないがホウライマスということにしておいた。その後はミノーでもスプーンでも正真正銘のニジマスがポンポン釣れる。型は３５ｃｍ止まりであった。インレットの流れ込みにタイミング良く群れで定位していたようだ。実はBLOGにUPしなかったが、１本５０に近いトラウトが掛かった。持っていったロッドが山岳渓流用のＳＴＳだったものだから話にならない。寄せようとロッドをあおっても、トラウトは動かず、ロッドのティップが大きく弧を描くだけ・・。結局、手前でフックアウトしてしまったが・・。BLOGにアップしなかったのは、こいつの正体がニジマスではないような気がしたからである。流線形のシルバーメタリックな魚体・・。湖沼であれば問題ないと思うのだけど、インレットの場合どうなんだろう？。インレットは湖と断言しても良いのだろうか？。

次回、ここに赴いても今日のような釣果は得られないかもしれない。意外と釣り人も多いと聞いている。まあ、今回は絶妙のタイミングであったようで、十分に楽しめました・・。

日中に仕事や野暮用が入って、釣りに行くのを断念した休日・・。まあ、釣りに限らずそんな塞がってしまった休日の朝や夕方のわずかな時間をどのように使うかは個人の自由であろう。普通の人であれば仕事のために事前にゆっくり体を休めるとか、仕事の後でも疲れた体をいたわるとか・・そう考えるのが「普通」なのだろうけれど・・、「普通の人」でない私は、虎視眈々と隙あらば釣りに出かける機会を窺っていたのである。これからの季節、個人的には１年のうちで最も楽しい季節に突入する。夏至を迎える６月の前後１カ月は、非常に陽が長いので、ある意味思う存分に釣りをするには良いチャンスである。休日がすっきり空いて、日中丸１日釣りをするとしたら、朝の３時から夜の８時まで、やる気になれば１７時間近く釣る時間がある。まあ、そんなに張りきって釣りをする必要もないし、ルアーの場合イブニングには興味がないので、さっさと上がってしまう場合が多いけれど・・。これは私に限っての話ではあるが、土日がすきっと明かず、１日を通しての釣りができない休日であっても、数時間の釣りができただけでなんとなく幸せな気分になれる。全く釣りをしないで週末を過ごしてしまった時よりも、また一週間頑張ろうと！という気持ちが強く持てるのである（笑）。そうでない人には、どうでもよろしい話であると思うけれど・・。そんな折に身近に良いフィールドあると良い。加えて限られた時間であっても、確実にトラウトの姿が見られるとなおさら良い。そんな意味から道南のとある町に居を構える友人が実にうらやましいと思っていた。でも、どこに住んでいても、諦めずに探せばそんなフィールドが見つかるのではないだろうか。もちろん運やタイミングにも左右されると思うけど・・。そんなことを漠然と考えさせられた今回の釣行であった。