１２日は仕事を午前中の早い時間で切り上げ、１３日・１４日と休暇が確保できたので、カラフトマス狙いで知床まで走ることにした。室蘭から複数ルートはあるが、高速道路を使えるところすべて利用しても、羅臼まで８時間くらいは掛かる。ちょうど「夏得フリーパス」なる高速道路の割引キャンペーンの期間中であったので、それを活用することにした。３日間乗り放題で７９００円というものである。まあ、３日間乗り放題といっても中日は高速道路に乗ることはないのだが・・。直前に遠征を決めたので、車中泊を覚悟したが毎年お世話になっている羅臼の温泉宿を確保できた。往路は道東道を利用した。途中昼食を摂った以外ほぼノンストップで走り続けたが、羅臼の宿に着いたのは夜の７時に近い時間であった。

１３日、相泊からの渡船を予定していたので、未明というよりは真夜中に宿を出る。羅臼から相泊まで３０分は掛かる。シカがあの狭い道にたむろしているため、あまりスピードを出すことはできないのだ。３時半出港のためまた、タックル等の準備もあるので２時半には宿を出なくてはならない。行き先をどこにしようか。できれば先端に行ってみたいが波模様はどうだろう？。お盆休み初日ということで、釣り客も多いだろう。クズレ滝か滝ノ下に行きたいものだ。出港間際ＳＮＳでお友達のＦさんにお会いする。リアルでお会いするのは初めてであった。帽子にフェイスマスク・・辺りは真っ暗である。自信があって声掛けをしたわけでは無いのだが、直感的にそうだろうという勘が当たって良かったね。今回は単独の寂しい釣行であったので、お連れの方も含めて２日間話ができてうれしかった。釣果は悲惨であった。狙い通り滝ノ下に渡船で行けたのだが、いつもであれば第１投から反応がある川の水の流れ込みは、淡水を飲んだ口を使わないカラフトマスしかいなかった。しかも、群れが薄い。一発だけタスマニアンに喰らいついてきたのはセッパリの７０ｃｍは超えているであろうオスのカラフトマスであった。早々にお帰りいただいたが、この日私がランドできたカラフトマスはこの１本だけ・・。今日は、川の流れ込みではない少し離れた場所にカラフトマスは回遊していたようで、その前で釣ってたいたＦさんたちを含む釣り人が数本のカラフトマスをランドしていた。

１４日、再び相泊へ。昨日同様Ｆさんたちもご一緒したが、モイレウシか先端かで迷っていた。昨日、モイレウシが良かったとの情報を聞いた。ただ、昨日釣れたからといって今日釣れるとは限らない。逆に新しい群れが入らなければ、昨日たくさんの釣り人が訪れているモイレウシは、カラフトマスはかなりスレているだろう。一方、先端もグズレ滝に向かうのであれば良いのだが、昨日の滝ノ下であれば期待は薄い。船が動き出してからも迷っていたが、船がモイレウシに滑り込んだ時にここにしようと決めた。Ｆさんたちも同様であった。この決断は間違いではなかった。結局先端組は昨日同様滝ノ下となり、後で船頭に聞いたら、昨日よりも良くなかったとか・・。これで、モイレウシが爆であればいうことは無かったのであるが、そうは世の中うまくは回らない。朝方に１本オスをランドできたのみで、その後は沈黙。ガヤの猛攻に合う。結局７時を過ぎる頃には、我々も周りの釣り人もまったく釣れなくなった。それから、撤収の声掛けがあるまで実に辛い釣りであった。今回の知床遠征は最悪の釣果であったが、Ｆさんにお会いできたのが唯一の収穫であった。