５日の昼に西別川を後にして、然別湖に向かった。宿は糠平湖温泉郷に確保していた。本当は然別湖温泉郷の方が釣り場が近く効率的ななのであるが、然別湖の宿は数が少なく一人で泊まる釣り宿としては高額である。「しかりべつ湖ホテル福原」「然別湖畔温泉ホテル風水」２軒とも大きなリゾート型の宿てある。然別湖は解禁明け以降、本州方面のからの釣り人が多いようだ。それは、管理事務所の駐車場にレンタカーナンバーの車が多いことと飛び交う異国語（笑）で判断できる。そのような気の合う仲間とグループで北海道観光がてらに然別湖を訪れているのなら前述のリゾートホテルでも良いと思うが、単独で釣りがメインの私にとっては、身分不相応である。然別湖温泉郷はこの２軒の宿しか無いのではないだろうか。糠平湖温泉郷は然別温泉郷から車で３０分くらいのところにある。湖岸沿いの道は細く、車が行き交うにも神経を使わなければならない個所もあり、さらに峠も超える。まあ、山道に慣れていない人にはちょっと大変かもしれない。

私には糠平湖温泉にはお気に入りの宿があった。それは「山の旅籠山湖荘」である。それなりの価格であるが囲炉裏料理が売りの店である。私のようにそれを望まなければ、定食膳で対応もしてくれる。［うちは山の宿なので、料理については海のものは一切出さない。」というある時のこだわりがあり、山菜好き山魚好きの人であれば、リピーターとなるのは間違いないだろう。私も３年続けてお世話になっている。料金は朝食を弁当にしてもらって７ｋ円ちょっとである。

然別湖の特別解禁は朝６時スタートというのがレギュレーションになっている。陽の長いこの時期、４時には完全に陽が上がっているので朝マヅメの時間帯を狙うのならもったいない気もするが、解禁期間が１か月以上に及ぶ長丁場である。釣り人は入れ代わり立ち代わりでやってくるが、管理運営するスタッフの人数的には多くなく、デフォルトなので仕方がないところであろう。６時前にはボートに乗って開始の合図を待つ。６時の号令とともに一斉に思い思いのポイントにボートを漕ぎ出していく。３年位前から一番奥の音更湾まで、ボートで引っ張って行ってくれるサービスも有料で始めたようだ。私は、ハーリングでの釣りもここでは楽しみとしているので利用したことは無い。

解禁２日目ということで期待していたが、この日は然別湖のターゲットであるミヤベイワナやニジマス、サクラマスもあまり活性が高くなかったようだ。良い時には管理小屋前から境界線上までボートで漕いでいくとハーリングの釣りで１０回以上のバイトがあるのに今回は１回だけであった。ベタ凪、ピーカン、無風、ここでは釣れない要素が三拍子揃っていたが、それにしても解禁２日目だから、もう少し反応があっても良いと思った。結局トータルニジマスも入れて２０本くらいかな。良い時には５０本近く釣れた年もあった。そう言えば、音更湾南岸のニジマスの釣りが面白かった。岸際でライズしているところをピンポイントで直撃。ラインがたわまないようにサミングを掛けながら着水同時に軽くトウイッチ！一発でゴンッ！。ほとんどリアクションバイトの釣りである（笑）。２本出たのだけど、大きい方の５０クラスのニジマスは、ネットに入れた瞬間ミノーが外れ、跳ねてドボン・・。フォトが撮れなかったのが残念であった。まあ・・ミヤベイワナは引き味的には面白い魚ではないのだけど、グリーンバックの美しい容姿は１年に１回くらいは見ておきたいと思う。来年も行っちゃうのだろうなあ・・。