恒例のキノコ狩りメインの釣行を目的に、HIROSHI氏と共に道南界隈を周遊してきた。当初は土曜日にＢＯＢ亭に宿泊し、一泊２日の日程を予定していたが、この３連休を利用して東京の西村氏が来道することになった。なんでも彼は、函館空港を起点に道南山岳渓流を訪問したいとのことであった。HIROSHI氏とは予定通り初日にＢＯＢ亭にお世話になり、西村氏に合わせて、日曜日ももう一泊道南に留まることに変更したのである。さて、宿をどうしようか思案していたが、西村氏は最終日は函館からの帰路の予定であるし、我々もこの日は、ラクヨウ目的で洞爺湖の山林に立ち寄ってから、帰路につく予定であったので、八雲町野田生の「桜野温泉熊嶺荘」に宿を確保した。

西村氏とは、初日は宿で合流ということで、HIROSHI氏と黒松内の山林や太平洋側の山岳渓流に廻ってみた。しかし、今回お目当てのボリボリの時期には時期が早かったようだ。それで、今日・明日は釣りに専念することに決めた。８月以降、足蹴よく通っていたアメマス群れ遊ぶ山岳渓流に向かう。ただ、ここはこの時点では、翌日日曜日のメインの渓として予定していたので、同水系別流域に潜り込んだ。入渓してまもなく、１本目のアメマスが釣れた。サイズは５０に近かったが、既に婚姻色が体側全体に入っている。結局２日間通して、この１本が最大であった。後は、居つきか遡上か判別がつかない３０ｃｍ台のアメマスばかり・・。相変わらず濁りが強かったが、これは雨の影響だけではなくもともとこの川の性質的な所以であろう。森林香の煙にも塗り薬では市販のものでは最強のチグアウェイにも全く効果を示さない、強靭な藪蚊の猛襲を受けながら、８月にこの流域にたむろしていたアメマスたちはどこに行ってしまったのだろうと考えていた。HIROSHI氏も同様の釣果であったので、間違いはないだろう。既にカップリングの状態に入り、まったく餌を追わなくなってしまったということも考えられるが、濁りのせいで流れに佇むアメマスの姿は見ることができず、確認できなかった。通常の遡上アメマスであれば、産卵後の荒食いの時期があるはずである。今シーズン、なんとかもう一度訪れてみたい・・。

当初、日曜日はＢＯＢ氏も加えて２人ずつに別れて、同水系を彷徨ってみる予定であったが、KEN氏やアカガレイ氏が参戦。夜の作戦会議の結果、BOB氏、KEN氏、アカガレイ氏で日本海側山岳渓流へ、私とHIROSHI氏、西村氏は昨日の渓へ入ることに決めた。３人で予定の流域に入ったが、状況は土曜日と変わりなかった。時折、小型のアメマスが釣れてくるくらいで、前回や前々回のようにライトロッドがバットから曲がるような力強いアメマスにはめぐり合うことができなかった。午後から昼寝をしているというHIROSHIを放っておいて、私と西村氏は近在の山岳渓流に潜り込む。以前、BOB氏にキノコの渓として案内していただいたところである。その当時は、転々と河原に流木が転がり、シーズンになるとボリボリやエノキ、ナメコなど旬のキノコが採取できた。しかし、何度も大水が出たようでそれらの倒木は全て下流側に流され、山裾に堆積していた。時期も早いのかもしれないが、今回見つけることができたキノコは、ツキヨタケのみであった。

ここのメインになる渓魚、ニジマスは元気であった。型は３０ｃｍに満たないもが多いが、体腔のグッドコンディションのニジマスが多かった。倒木が複雑に入り組んでいるところで、ピンポイントキャスト・・。枝と枝の２０ｃｍの隙間をめずらしくミノーが通り、バンク奥の狙い通りのポイントに入る。数秒のカウントダウンの後、軽いトゥイッチを入れながら、誘ったところ潜水艦浮上した控えめに見ても軽く４０ｃｍはあるニジマスが浮上して、ミノーにカウンターアタック。やっぱり私的にサイトフィッシングは駄目だね。早合わせになってしまう。あえなく、３秒でバラシ・・。こいつを獲れなくて残念であったが、まずまず楽しめたので良しとしよう。

ここに泊まるのは随分と久しぶりになる。直前の予約であったため３連休ゆえ、半ばダメ元でＴＥＬを入れたが、部屋を確保できて良かった。これは、やはり携帯圏外であることと、なにより野田生川におけるヤマメシーズンが終了していることが理由で客が少なかったのろう。久しぶりに天然もののヤマメの塩焼きを食べたが、懐かしい味でおいしかったね。HIROSHI氏と来年はぜひ、型物は数本キープしようと話していたが、いざ釣りに行くというときには、必ず魚籠を忘れてしまうんだよね（笑）。

しかし、この道南遠征以降、休日が実にタイトになってしまった。土・日がすっきりと空かないのである。１０月はすっきりと休日が確保できそうなのは３連休のみ・・。ボリボリがそろそろ旬を迎える頃合いなのでなんとか出撃したいのだけど・・。