冬の日本海海アメ釣行
2013.1.14

3連休の最終日に道南日本海を訪れた。相も変わらず定番コースを廻ることにした。端っこの漁港はこの連休中、大賑わいであったようだ。出遅れた感は否めなかったが、まあなんとかなるだろう・・。未明に到着した時には、他に釣り人の姿は無かったが、明るくなるまでの間に数台の車が漁港に滑り込んできた。辺りがぼんやりと明るくなってきた頃、一発目のアタリがあった。ラインの先に付いているのは自称漁港スペシャルのペンシルベイトである。コツンッ・・で終わり。合わせを入れられるアタリではない。その後も突っつくような、舐めるようなアタリは頻繁に続くが、しっかりとルアーを喰わえ込んではいないようだ。時折ライズも見られるので、確かに漁港のこのエリアには、結構な数のアメマスは入っているようだが、予想通り著しくスレているようだ。手元が見えるような明るさになったのをきっかけに、このテロテロルアーには見切りをつけ、小さめのジグミノーに交換した。

数投目にググンッ!と押さえ込むようなアタリがある。一呼吸置いてしっかりと合わせる。ようやく乗ったようだ。1週間ぶりのアメマスの引きを楽しみながら斜路にずりあげた。40cmくらいで、ここではそんなに大きなサイズではなかったが、シルバーメタリックで白斑の大きなコンディションの良いアメマスであった。ジグミノーの色を変え、数投後にまたヒット!。この狭いエリアに定位しているスレたアメマスを相手にする場合には、ルアーローテーションも大事な戦術の一つとなる。極東河口域もそうであったが、ルアーをチェンジした時、一発目に喰ってくる場合が多いのである。今日の漁港におけるアメマスのコンディションは、大きいルアーは駄目なようだ。さらにトウィッチを入れた急激な動きにも反応が悪い。活性が高い時には、ガンガンバイトしてくるのだけど・・。Dコンの8.5cmを強烈なジャークを入れながら引っ張ってみたが、ガッ!というショートバイト1回のみ・・。スプーンやジグなどの金属は追いすら確認できない。最初に使っていた、ペンシルも8.5cmで良くなかったから、本日の使用ルアーは、7cm以下でリップの小さいシャローのミノーかジグミノーが有効と、これらのルアーに絞り込むことにした。この判断は満更間違ってはいなかったようだ。例のノスタルジックな音楽がなった後でも、ザバカラーで1本ゲット、1本バラシ、イワシでも1本バラした。この2本のバラシが、完全に乗って寄せの最中のフックアウトであったから、もったいなかったね。

反応がなくなったので、反対側のエリアにも行ってみたが、全くアメマスからのコンタクトを得ることができなかった。今日は外海はべた凪である。潮の流れも止まっている感じで、これでは新しい群れが漁港に入ってくる可能性は極めて低い。ここを諦め別場所に移動することにした。

次に赴いた風車裏は、外海でさえ波が無い状態であるのだから当然であるが、完全なべた凪であった。ここは、前回のエントリーにも記したが、風下にアメマスが集まるので、アゲインストの風のほうが釣れる確率が高くなる。しかし、本日と同じような状況であったが、年末にここを訪れた時には、おびただしい数のアメマスが一帯を回遊していて楽しい釣りができた。今日は全く駄目であったね。ワンドに沿って叩きながら移動し、アメマスが定位しているところを探し廻ったけれど見つけることはできなかった。結局ここでは、追いすら確認できなかった。唯一の収穫はTOMさんご夫妻に偶然お会いできたこと。立ち話ではあったが、GT狙いのパラオ遠征の話が聞けて、楽しい時間を過ごすことができた。

TOMさんご夫妻と別れた後、諦めの悪い私は、転戦をすることを決めた。幸いべた凪なのでどこのサーフでも釣りになるだろう。このような状況の場合、選択肢は2つしかない。一つは、一箇所に留まりひたすらアメマスの回遊を待つか。アメマス回遊よりも早く、あちらこちらを転戦しながらアメマスがいるエリアを探し当てるかである。もともと私は山岳渓流師であるためか、オフショアを除いては1箇所に留まる釣りは苦手である。もちろん、釣れていれば話は別ではあるが・・。それで後者の方法を選んだ。アメマスに出会えるか否かは運・根・勘であるのは自明の理。全てに見放されて、結局ノーバイトという日も数多く経験しているが、この日は運が良く、勘が当たったようだ。1箇所だけアメマスからの反応があるところを見つけた。いきなり、ミノーで3連続バラシ・・。自分でも頭に血が上っていたのがわかった。しばらく反応が無い状態が続き、タイドで釣りたくて、色をローテーションしながらキャスト続けて良かった。なんとか1本釣り上げた時はうれしかったね。その後、ジグやジグミノーでも釣ったりバラシたり・・。漁港の釣りもある種の趣があるけれど、やっぱりサーフで釣れた方が気持ちが良いなぁ・・。

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