日本海海アメ釣行　漁港＆サーフの釣り

先週ＢＯＢ氏がホームの漁港にて、大量のアメマスに遭遇したエントリーは、私の中では実に羨望的であり、センセーショナルなものであった。彼がここを訪れたちょうど３日前に私も同場所に出撃している。その時の状況は今回、彼の華々しい釣果とは対照的に実に悲惨なものであった。一般的に外海が時化模様で海が荒れ、波が高くなるとアメマスたちは群れで漁港の中に入り込むと思われているが、時化の翌日には必ず港内にアメマスが定位しているかと言えば、そうは言えない・・・。このことは、私１人の主観に留まらず、客観的にここを訪れているアングラーたちの共通認識でもあるとも思う。しかし、ここに通い詰めるとシーズンに何度かはこの絶妙なタイミングに巡り合うことができるということも、過去の実績から事実ではある。いったい何がスイッチとなってアメマスたちは大挙して漁港に中に入り込むのであろうか？・・。ベイトの関係もあるとは思うが、実際のところはアメマスに聞いてみないとわからないことではある。アメマスの行動パターンの中で、セオリー的な何かを掴むことができれば、アメマスからのコンタクトを得る機会がもっともっと多くなると考えているのだけどね・・・。今週末は土曜日が強烈な時化模様であった。波高が７ｍ、風も強烈に吹き荒れていた事であろう。実際に現地に赴いてはいないので正確なところはわからないが、１２月末の釣行で似たような状況での釣りを体験しているので、土曜日の海の状況は推して知るべしといった感じではある。その翌日の日曜日・・前段でも触れたが強烈な時化の時にはアメマスは漁港に逃げ込んでくる・・だれもがそう思うだろう。そう思いたいのである！（笑）。まして、先週の仲間の好釣果の経緯がそんなイメージと重なり合う・・。今週の釣りは諦め・・と、金曜日の夜にいったん車から降ろしたタックルの類を土曜日の夜には、再び車に積みなおしている現金な親父がいた。

全く反応を得られないまま、朝のプライムタイムはあっと言う間に過ぎ去っていた・・。７時の時報代わりのチャイムがなってからかなりの時間が経っている。故意か偶然か定かではないが、そこに集ったＢＯＢ氏、ａｋａ氏、ｙａｍａｍｅ氏、としー氏、工場長氏たちも芳しい状況ではない。薄暗い時間に、仲間内以外のフライマンの方が一本釣り上げたとの情報を聞いた。私は、右に行ったり、左に行ったり、突堤にへばりついたりと漁港の中を右往左往しながら、ミノーをキャストし続けた。やはり駄目・・。そろそろ諦めようかと車の駐車スペースに戻る。いつもなら、ここで車のラゲッジスペースのドアを開けてタックルを仕舞い込むのだけれど・・、今日はなぜか奥の水域が手招きをしているように見えた・・。この水域では過去にアメマスを釣り上げた経験は１度も無い。何かに操られるように車の横を通り過ぎて、突堤に立つ。何気なく舟艇が固定されている方向にミノーを放り投げた。着水・・ラインのテンションを取った。そして、数巻き後・・・突然ドカンッ！とロッドが伸された・・。反射的に合わせる。今日初めてのアメマスからのコンタクトであった。慎重に突堤のへりまで寄せたが、とても抜きあげられるサイズではない。足元にタモがあった。もちろん私のものではない。隣で釣っていた見知らぬフライマンの方にタモを貸してくれるよう頼んだ。その方は大きく頷いてくれた。そして、無事ランディング・・・。しばらくの間ネットに納まったアメマスを見つめていた。別の見知らぬフライマンの方がアメマスを抱えた写真を撮ってくれた。（ありがとうございました・・。）その後もチェイスはあったが、バイトさせることはできず・・。迷ったが、ここは諦め別場所に移動する事にした。

サーフは、思っていたよりも波も無く風も午前の内はフォローであった。いつものサーフもほとんど人がいない。以前、波打ち際で痛恨のバラシを喫したエリアに向かう。そこには、地元のぶっこみのえさ釣りをしているおじさんが竿を２本出していた。状況をお聞きすると２本釣ったとの話。断りを入れて、少しはなれたところでロッドを振らせてもらう事にした。キャストしてしばらくすると、さっきのおじさんから「おいっ！」と声が掛かる。振り向くと投げ竿であると思うがバットから曲がっていて、ぎしぎしとリールを巻いている。やがて４０くらいのアメマスが波打ち際から引き摺り上げられた。このおじさん、それからが凄かったね。連続ヒットだ！。極めつけは１本のロッドにアタリがあり、リールを巻いていると、今度はもう１本の竿がお辞儀をしている。そんな様子をあっけに取られながら観ていた。私はというと、そんなおじさんから２０ｍも離れていないのに、ミノーにもジグにもスプーンにも一向に反応が無かった。おじさんは相変わらず釣り続けている。そんな私の様子を見て可愛そうに思ってくれたのか、手招きしてこっちへ呼んでくれた。もっと、こっちへ来いと言ってくれたのだ。好意に甘えて傍でキャストをさせていただく。投げ釣りのラインが出ている方向を確認して、絡まないように側近にスプーンをキャストする・・一発でヒットした。うーむ・・このワンドではアメマスはかなりタイトのエリアに定位しているのは間違いがないようである。それからはミノーで不連続３発・・。さらに波打ち際で２本ばらしところで、右側に工場長氏が現れた。状況を簡単に説明し、並んでロッドを振るがこにきて小休止状態・・。そのうちに風向きが変わってしまった。波もあっという間に高くなってしまった。これでは、ミノ－がぜんぜん飛ばない。工場長氏に断りを入れ、ここを諦め北上する事にする。工場長氏・・もう少し早く来れば良かったのにね・・（笑）。最後に立ち寄った漁港３箇所では反応なし。私は全てを諦めて帰路についた。もう少しで３月・・。後１回くらいはどこかのフィールドで絶妙なタイミングに巡り合いたいものだね・・。