ブリザードの日本海 海アメ釣行 in瀬棚
2008.1.20

週半ばの週末の予報は、比較的穏やかに経過しそうな気配であった。金・土はベタ凪、日曜日くらいから、ちょっと風が出てくるかな?・・程度の予測をしていた。土曜日は、仕事が入っていて出撃は無理である。日曜日をどうしようか考えていた。友人のBLOGを見る限りでは、出撃を予定していることが、文面から計り知れる。あえて、アポを取らなくても彼の目指すフィールドの一発目は 、九分九厘あそこであろう。私も未明からそこに行けば自然合流となるはずた。やはり、その予想は外れてはいなかったけれどね(笑)。冬至を過ぎてから後少しで1ヶ月が経とうとしている。少 しずつ夜明けは早く、日の入りは遅くなってきていることがわかる。現地に6時までには着きたいと思ったので、路面状況を考えて3時半には家を出た。今年は、やはり昨年に比べて雪が多いようだね。登別室蘭から国縫までの間の高速道路には、かなりの数の除雪車が走り回っていた。融雪剤を大量に撒いているのだろうけど、積雪量には追いつけないようだ。路面は、真っ白であったね。 今金を過ぎる頃から、道路の傍らに雪の吹き溜まりが目立つようになる。予想以上に風が強いようだね。北桧山の町を過ぎて海岸線を走っている時には、まだ辺りが暗くて海の様子はわからなかったが、吹き荒ぶ風の音だけはエンジン音に混じって私の耳に届いていた。目指すフィールドに着いたのは、予定していた時刻よりも早かったのだけど、すでに数台の車が停車していた。漁港の薄ぼんやりした灯りの中で、斜路ですでにロッドを振っている人がいる。遠めに見たその斜路のシルエットが、BOB氏であることに気がつくのにそんなに時間は掛からなかった。

ここは、最近通い詰めている漁港である。通い詰めていると言っても未明の時間からせいぜい8時くらいまでの時間帯である。反応があるのは7時までであることが多い。今シーズンはいつ来ても漁港の中には確実にアメマスは定位しているようだ。ランディングできるかどうかは、その日の運とマスのコンディションやスレ具合に左右される。どこにいるのかよくわからない、気まぐれな海アメに翻弄されることが多い冬の日本海のアメマス釣りであるが、確実に魚がいるとわかっていることは非常にありがたい。後は、獲れるかどうかの問題であるからね。で・・・今日は、残念でした。アメマスからのコンタクトは確実に5回はあった。そのうち、合わせを入れられないショートバイトが3回。乗っても不思議ではないよな・・・的に思えたのが2回だ。この時のバラシには・・やはり、声が出てしまう・・。そして、7時の終了宣言のチャイム以降は何をどうしても全く反応が無くなってしまった。今回は諦め切れずに漁港内を結構あちこち歩き回ったし、9時近くまでロッドを降りつづけたのだけど、結果は同じ。結局ボーズ。偶然、アカガレイ氏とお会いできたことが救いであった・・。

BOB氏とホームのサーフへ移動する。いつもの道を先頭切って走っていった。坂を下りた所に砂が堆積した第1の難所がある。下り坂なので惰性が付いていて難なくクリア、そして海を見ながら左に ハンドルを切る。そこには第2の難所が・・。ちょっと雪が付いているようだけど何とかなるだろう・・。そこの長さ10mの区間を乗り切ればまた安定した路面になる。一気にアクセルを踏み込んだ。すると、難所の真ん中辺で停まって動かなくなってしまった。ギヤをバックに入れアクセルを踏み込む。タイヤはさらに砂地の奥へとめり込んでいった。雪が積もっていなければどうと言うことはないところなのだけど、ここはちょうど吹き溜まり易い地形になっているようだ。積った雪の高さが均一ではない。タイヤの痕跡がわずかに残っていたので、大丈夫であると突破を試みたのだが、タイヤ痕の右側を左輪で踏んでしまって、一番雪が深くなっているところに突っ込んでしまったらしい。タイヤが雪の下にある砂地に潜って、雪が車の腹に擦ってしまった。万事休すだ。BOB氏やその場にいた釣り人が心配して近寄ってくれたが、JAFを呼んだことを知らせ、BOB氏には先に釣りをしていてもらうことにした。JAFの委託整備工場は今金にあるらしく、ここまで40分くらい掛かるという。車の中でボッーとBOB氏がロッドを振るのを見ていた。気がつくと、なんと!数分も立たないうちにBOB氏のロッドが曲がっている。釣れたことを電話で連絡もいただいた。そして数分後、またしてもBOB氏のロッドが曲がっている。う〜む・・ここまでががまんの限界ね。気がつくと、がっつり埋まった車をほったらかして、BOB氏と並んで竿を振っている親父がいた。気温マイナス7度。風速は10m以上だろう。さらに、断続的に雪が付く。さすがにマイナス5度を超えると海水でもジェル状にガイドが凍りつく。まあ、十勝川ほどは気にはならないけどね。JAFのレッカー車が来る前になんとか1本。そして、車の脱出後に2本このうち1本は、ランディングの時にルアーが外れて次の寄せ波であわてふためいてお帰りになった。まあ、こいつも数に入れさせてもらって、ゲットは3本だ。追いやバラシも結構あったね。今日は、アメマスが岸寄りしていたようだ。いつもお会いする地元の釣り人の話では、今朝型4本釣り上げ2本は50UPであったそうな。そして、BOB氏 の話では、その地元の人は、現在進行形で突堤から2本50upを釣り上げ、一本はテトラの間に落っことしてしまい、そのまま帰るという話を聞いた。今日はチャンスかも・・・と考えていると天候状況が極めて悪化してきた。最近では経験のないくらいのブリザード模様だ。昼食後、BOB氏は果敢にサーフに降りて行った。しかし、海原と平行に降る雪が次第にその激しさを増し、BOB氏の姿を車の中から捉えることもこともできない状況になった。彼は、戻ってくる様子もない。ちょっと、雪の降り方が弱くなった頃合いを見計らって、私もサーフに降りる。すると、サーフに立つ一本の杭のように、白い大魔神と化したBOB氏がそこに佇んでいたのであった。また、強烈なブリザード模様になってきたので、いったん上がる。すると、先ほど私がスタックした時に心配して来てくださった釣り人の車が、第1の難所でスタックしている。BOB氏と二人で押してみたが、やはり雪が腹に噛んでいてびくともしない。やっぱり、ローブは積んでおくべきだね・・私も・・。結局、先ほどのレッカー車をまた今金から呼ぶことになった。天候は、ますますひどくなっていく。我々の車も安全な所だと思って停めていたが、どんどん雪が吹き溜まってきた。「こりゃあ・・ダメだわ・・!」BOB氏と協議の結果、今日の釣りは諦めることにして、早めの帰還となった。まあ、型が見られて・・とりあえず良かったですわ(笑)

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