今日、また翌日がどんな天候・海況状況であるのか知らずに出かけたわけでは無い。シーズン中の通常釣行であれば間違いなくキャンセルを宣言していたに違いない。今年最後の釣行という節目を自分なりにつけたかったのだ。日程的には２９日がタイムリミットである。それでも２７日の釣行予定を翌日に１日スライドさせたのだけど、こちらの思いが届くはずもなく、日本海の状況は好転する由もなかった。正直に言えば、漁港ぐらいはなんとか釣りをさせてもらえるのではないかと楽観視していた部分もあった。終日、仮に漁港に缶詰めになったとしても、大しけの海原から逃げ込んでくるアメマスに出会えるのではないかと・・・・。

未明に着いた漁港では、風速１０ｍの風が漁港内を遮断なく駆け抜け、波高６ｍを超す波が漁港を取り囲む防波堤にぶち当たり、数十ｍ上空に跳ね上がっている状況であった。ここは多少外界が時化模様であっても、港内の水面は穏やかであることが多いのだか、今日は違っていた。強烈な波と風の力が漁港内に強烈な水流を発生させ、コンクリートに囲まれた水域ゆえに、不規則に水流同士がぶつかりあい、まるで漁港全体が下部から巨大な炎で熱せられ沸騰しているかのような状況であった。あちこちで、筋状になった白波が立って上空で砕け散る。斜路も断続的に波が押し寄せ、船着き場まで高波となってせり上がっていた。とても、いつものように心穏やかに斜路に立ってキャストをするなんていうことは不可能な状態であった。突堤の縁に立つも、強烈な風が背中を押し、海に転落しそうになるのを両足で踏ん張って踏み留まる。こちらも釣りに集中できる状況では無かった。身の危険を感じたので、ここは諦め移動することにした。と言っても、この状況では、他に釣りができる場所に当てがあるわけではない。予想通り、その後赴いた場所はすべて壮絶な状況を呈していた。その時の詳しい状況については、BLOGにてリアルタイムでＵＰしているので、こちらでは割愛させていただく。負け惜しみ的気分にて一言言わせてもらえば、なかなか日常見ることができない、冬の壮絶な日本海のたたずまいを鑑みることができて、ある意味忘れられない釣行の一つとなりそうである。再度、同じ状況に巡り合ってみたいとは絶対に思わないけれどね。（笑）

翌日も風波は前日よりも落ちたが、タフコンという状況には変わりはなかった。漁港も風車裏もロッドは出したが、結局アメマスからのコンタクトは得られなかった。２００８年ファイナル釣行・・・有終の美を飾れ無かったのは残念であるが、釣りは自然が相手であるので、これは仕方がないことであろう。これからも常に前向きにモチベーションを維持していきたい。新春早速リベンジの予定ではあるが、またまた、天候・海況予報とも良い状況であるとは言い難い。しかし、今度はどんなドラマが待っているのか・・・どんな展開になるのか・・・その日になってみなければわからないということが、非常に魅力的であり、愉快であるのだ・・。楽しくて仕方がない・・・。これは、釣りの楽しさを知らない人間には理解できないだろうね・・。新年を迎えても力の続く限り、日本海に向け走り続けるのであろう・・。（笑）来年も楽しい釣りができますように・・・・・・。

〜ご挨拶〜

今年も１年間、相変わらずたいした内容の無い、コンテンツも貧弱な私のＢＬＯＧ並びにＨＰのサイトへ訪問していただいた皆様、本当にありがとうございました。フィールドにて合流の約束ができる多くの友人たちに恵まれ、支えられ、１年の終わりを迎えるにあたり、楽しかった北海道全域でのフィールドでの一つ一つの釣行が実にリアルに蘇ってきます。今年は４月以降、私の人生の中ではちょっとしたターニングポイントとなりました。職場の異動、そして娘の巣立ちと・・。環境が大きく変わり、ともすると全く釣りに行くことができなくなるのではないかと本当に当初は心配しておりました。今年度、初めて釣りに出撃したのが４月１９日・・。それ以降本日まで、前日の移動日を省いても、実質４０日間の釣行が実現できたことを本当に嬉しく、ある意味自我自賛ではありますが、誇りにさえ思っています。もちろん、昨年までのペースに比べると激減しているのは事実でありますが、平凡なサラリーマンの身分でこれだけ釣りに没頭できる環境があり、行く機会が得られたことには、十分な幸せであると認識しなくてはならないのかもしれません。４月以降、予想通りの日常的な忙殺の日々・・・これらの状況に追い込まれた時に、一縷の思いにしがみついて、今日までやってたという感があります。何度か、BLOやレポートにてさりげなく記しましたが・・・・。それは、どんなに忙しくても、どんなに疲れていても・・やはり「釣りに行く時間と気構えは自分自身の意思で自ら作る。」しかないということなのです・結局釣りは、釣りに行けない理由・御託をごたごたと述べていても始まらないのです。さまざまな事情があって休日が塞がることもあるでしょう。体の調子が良くない状況にもぶち当たることもあるでしょう。しかし、いつでどこでも釣りに行きたいという気構えだけは、持ち続けなくては話になりません。私が今年１番に心がけたことは、休日が塞がらないように日常的に全力でやり繰りをしたことにあると思います。日常の多忙な日々を終え、週末を迎える。・・この時点で億劫になったり、ヒヨッテしまったら、諦めるしか選択肢はありません。行きたくなきゃ・・いや、行かなくても我慢できるのであれば、行かなければよろしいのです。人様のため、誰かのために釣りをしているわけではありません。自分自身が何が何でも行きたいのであれば・・やはり「釣りに行く時間と気構えは、自分の意思で自ら作るしかない」わけであります。どんな手段を使っても・・・です・・。人からなんと言われようと、自分にとっての釣りは、釣りの楽しさを知らない連中とは価値観と認識が違うのでありますから・・・。このことに自負を失っては、自分の日常の行動の基盤が根底から崩れてしまいます。

来年度は、いったいどんな展開になるのでしょうかね？・・・。釣行回数が少なくなってもも、ピンポイントで虎視眈々と狙って出撃しますよ！。来年も行きます。！私にとっては釣りは「たかが釣り・・されど釣り」でありますから・・・。自己満足の極みである当ＨＰではありますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　健康には十分留意されて、家族揃って良いお年をお迎え下さい。