今週末の勤務の振り替えを、先取り的に木曜日に取得する形で、道央リザーバーへ出撃してきた。前回ご一緒したチライマン氏からは当初この日は都合が悪いとお聞きしていて、今回は単独でと考えていたのだが、直前になって彼の予定が空き、急遽同行していただくこになった。また、彼と楽しい釣り談義に花を咲かせながら、湖上をボートで漂うことができる。また、ここのリザーバーは関門がいくつかあって、さまざまな理由で単独では難しいと考えていた。そういう意味でも、彼の同行は本当に嬉しかった。今週に入って晴天が続いている。気温も連日夏日であった。リザーバーの水温はかなり上昇していることが予想される。シャローエリアでの釣りは辛いかもしれない。オーバーハングした枝の直下、崖側のどん深になっている所を丹念に攻めていった。前回よりも反応が少ない。時折ガボッ！という感じで出るが、シケイダーに喰いついていないことが多かった。活性の高い時には、続けて追い食いしてくる場合もあるのだが１回切りで終了で見切られてしまう。それでも、さすがはチライマン氏である。ポート上で岸際のパンク下から６０に近いブツを引きずり出す。強靭な彼のロッドのティップが何度も水中に刺さりこむ。なかなかのファイターである。ポート際近くに寄ってくるのだけどすんなりタモには入ってくれなかった。そして、無事ランディング。そこには、砲弾型のコンディション素晴らしいブラウントラウトが横たわっていた。シゲイダーを使ったトップウォーターゲームのメソッドについては昨年の釣行記でも記しているが、いわゆるフライフィッシングで定石である「ほっとけメソッド」ではない。ボート上からの釣りの場合、シケイダーを急深となっている水際にピンポイントキャストで着水させる。その後ロッドアクションとリール操作で、木から落ちたセミが水面でもがいている様子を演出しながら、デッドでリトリーブするのだ。最初のシケイダーの落水のボチャ音でブラウンが気づき、リトリーブの時、シケイダーについている羽のラトル音に引き寄せられ、真下もしくは後方からガボンツ！とバイトしてくるのだ。実にスリリングで最高に愉快な釣りである。私もチライマン氏のキャストテクを盗み見て、まねしているつもりなのだがトラウトからのコンタクトの数に圧倒的な差があるのだ。また、シケイダーへのバイトの仕方もいまいち違う様である。命のないシケイダールアーに生命感が躍動する動きを与えるのは、やはり釣り人のテク以外にはありえないのである。トラウトからの反応に絶対的な差があるのは、やはりこのことに起因しているのだろう。なかなか、奥の深い釣りである。　

フォトはチライマン氏からも提供

今日の私の釣りと言えば実に不調であった。まあ、このトップウォーターゲームでの釣りは慣れていないという言い訳とともに技術的にもまだまだ発展途上である。早い話がへたくそであるということ・・・。午前中、ボート上での釣りで1バラシ。インレットから川を少し遡ったところで３バラシである。２本は3秒でバレ。もう1本は完全に乗って「これは、もらった！」と思ったが岸際で痛恨のフックアウトである。こいつをバラしてしまった時には、今日の釣りがポーズであることを覚悟したね。チライマン氏の予想通り、トラウト達はやはり冷たい水を好んで川の方へ移動していたようである。流芯の深い所や本当に岸際の枝の張り出した木陰に奴らは潜んでいた。岸際に張り出す灌木群を跨いだり、潜り抜けたりしながら上流側へ移動していったのだけど、私の足音で逃げ惑うブラウンを何度も見た。そんかこともあって慎重に移動し、かなり下流側から岸と平行にキャストしたシケイダーに着水同時にブラウンがヒット！合わせもバッチリ決まり、してやったりとほくそ笑んで、ランディング間際にバラしたのが上記の表記である。60近くはあったと思う。さすがにこの時の落胆は大きかったね。さらに、上流へとも考えたが、川に入ってからアブの襲来が激しさを増した。湖上にもいたのだけど、川の方が著しい。刺されるというよりはかじられるといった感じで痛いんだよね。彼と相談の結果引き返すことにした。帰り際崖になったところを叩き釣り。往路では反応がなかった所で、バイトがある。そこで、起死回生の1本ゲット！。なんとかポーズを回避できた。ランディングをサポートしていただき、自分のことのように喜んでくれたチライマン氏に深く感謝である。次回は、川の方を遡ってみたいね。と彼と話をしながら入水点に戻った。アブの姿が完全に姿を消した頃にね・・・・・。（笑）