極東河口域・サーフの海アメ
2007.10.15

15日(日)早朝、釧路の宿から極東河口域に向かう。本当は、前日午後から、出撃予定であったのだけど、BLOGに記したようなアクシデントがあり、予定が狂ってしまった。まあ、ここの旬は11月に入ってからである。ラウンド1は昨年の異変以来訪れてはいない。ここは、フィールドまでのアプローチが大変なので、今年もパス。ラウンド2、ラウンド3を中心に回る予定であった。到着時の朝の気温が0度であった。海岸線ゆえ、内陸の牛川よりは若干気温が高いようだ。ラウンド2に入ってみる。ここは、河口が開いていた。ということは、溯上アメマスが遡っているはずである。平日のせいか、釣り人は私1人で他には姿が無かった。川岸に立って水面を眺める。あっちでガボン・・・こっちでバシャッ!とライズやもじりが確認できる。やはり、アメマスは遡っているようだ。ところが、ルアーをいろいろ替えてキャストを続けるも全く反応が無い状態が続いた。しばらくして、やっと待望のアタリが・・。シャローのミノーに喰いついてきたアメマスは、頭部の黒ずんだ40cmくらいのブツであった。おそらく、産卵後の下りの個体であろう。さらに、延々とキャストを続ける。相変らず、バチャバチャと水面のライズは続いていた。しかし、極めて渋い状況だ。時々ルアーを舐めるようなアタリらしきものはあるのだが、著しくショートバイトである。やっと、もう1本・・35cmくらいのブツが釣れた。そして、また沈黙の時が流れる。ここは、休日に相当数の釣り人が入ったのであろう。砂地には無数の足跡がついていた。ここのアメマスは相当スレているようだ。あきらめてラウンド3に移動することにした。

ここの河口は、閉まっているようだ。いつから閉まっているのかわからない。大分前から閉まっているのであれば河口域は、満水状態であるはずなのに、水はかなり減水している。おそらくこれは、開いたり閉じたりしているからなのであろう。出口付近に小さいライズがある。5gのスプーンを放り投げて、ゆっくり引っ張っているとカツンッ!といった感じのアタリがあった。釣れてきたのは、30cmを少し超えるくらいのかわいいアメマスであった。それからも、似たようなサイズが数本上がる。ここには、型の良いアメマスは定位していないようだ。奥の核心部に移動する。鱒が入っていれば、一投目から大型ミノーにもガンガンバイトしてくるのだけど、今日は水面が炸裂するということは無く、実に静かであった。ミノー、金属いろいろ種類を変えながら、ルアーを打ち込むも全くアメマスからのコンタクトが無い。少し奥のほうに移動したところで、ワンダ−をひったくったのは、やはり35cmくらいのアメマス・・・。その後が続かなかった。やはり、まだ本格的には、遡ってはいないようだ。出口に戻ってしばし、ちびアメと戯れる。しかし、しばらくするとここも反応が無くなった。さて、どうしようか?今時期この2河川に振られては、行き場所が無い。まだ、お昼までにも大分時間がある。いっそのこと一気に釧路までバックしようか?ただ、この陽の短い時期に、釧路までの移動時間は非常にもったない・・・。いろいろ考えながら、駐車帯に引き返していった。その時に海が見えた。水面が太陽の光に反射してキラキラと輝いている。波はほとんど無く、風もフォローである。私には、海がなんとなく手招きしているように見えた。

何か得体の知れない力に操られるように海に向けて歩き出していた。気がつくとサーフに立って、ルアーをキャストしている自分がいた。このあたりの淡水域のフィールドに持ち込むタックルは、ロッドが9ft、ラインは16lbである。先端をビミニでダブルラインすれば、なんとかサーフでも釣りになるだろう。ただ、今回の釣行では海アメは視野に入っていなかったので、それ用のルアーの手持ちが少ない。まあ、手持ちのルアーで勝負するしかないだろう。12cmのミノーをスイベルに繋いで、ラウンド3の近くに入り、海に向かってキャストをはじめた。しばらくは反応が無かった。やはり、思惑通りには事は運ばないもの・・・そろそろ、引き上げようかと思ったところで、待望のアタリがある。釣れてきたのは40cmくらいの体腔のある、文字通り海アメである。1本釣れると俄然やる気になるのが釣り人である。でも、この時は後が続かなかった。やはり駄目か・・と思い始めた頃に、もう1本出た。う〜む・・。昼になったのでいったん上がった。午前中の釣果は結局2本。この時点では、海もやはりはぐれアメマスか?と考えていた。昼食中移動するかどうか考えていたが、やはり時間がもったいないので、このままサーフに居座ることを決める。そして、ラウンド2の方のサーフに移動した。これが、結果的には大正解であったようだ。一投目からアメマスからのコンタクトがある。しかも、ヒットゾーンがほとんど波打ち際である。ミノーにもジグにもスプーンにもなんでもバイトしてきた。型は、アベレージ40弱くらいである。しかし、ここは絶対に大物が回遊しているはずだ。すぐ上のラウンド2には、明らかに70は超えているブツがライズを繰り返しているのだから。それで、使用ルアーを12cmのミノーにしぼる。もちろん一発大物狙いだ。このミノーの色違い3種限定のローテーションでキャストを続ける。相変らず、アメマスからの反応は良い。海アメの場合、ある一定のレンジをチェイスした後のバイトが多いので、普通は、テールフックに掛かってくるのだけど、今回、ほとんどのアメマスは、ボディーかブレストのフックに掛かっていた。これは、活性の良い時の喰い方であるそうだ。そして、3時を過ぎた頃から、文字通り爆釣モードに入った。ほぼ、ワンキャスト・ワンフィッシュ・・・。群れが運良く、私の前に大量に入ったのだろう。しばらくは、至福の時間を過ごすことができた。型は・・1番大きいのでも50は無いだろう。しかし、今回のサーフの海アメは、想定外の釣りであったので、なにか得をした気分になった。太陽が山に隠れると、アタリも遠のいた。これが潮時と考え、釧路に移動した。

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