神奈川から来道されたＹ氏ご夫妻を招いて、札幌のイワナ氏共々道南の山岳渓流を彷徨してきた。Ｙ氏ご夫妻とご一緒させていただく釣りは今年で３年目になる。今年の北海道・・特に道南はもう８月だというのに例年と比べると気温が低めに経過しているようだ。釣りをするにはあまり暑くならない方が都合が良いのだけどね。それでも太陽が顔を出すとさすがに日中の最高気温が２５度を上回る。汗っかきの私は、帽子の代わりにタオルを頭に巻いてというスタイルで釣行だ。比較的吸血昆虫の類は落ち着いている時期ではあるのだけど、そろそろ渓を飛び回るアブの数が多くなってきたね。川の様子はしばらく雨が降っていないせいか、本流、支流とも減水が著しい。前回釣行した時に岩魚が潜んでいたポイントのいくつかは、浅場の底が丸見え状態といった感じで随分と変わってしまったようだ。初日は支流域へ入ったが、最初に入ったところは人が入っていたようでいまいち出が渋かった。どんどん遡上する。砂地に残る人の足跡が消えた頃から、ポイントごとに元気なイワナが姿を現す。初日にしては、結果的にまずまずの釣果となった。

フォトはＹ氏からも提供

Ｙ氏ご夫妻は、ご主人も奥様も笑顔が素敵だ。ここぞというポイントから、グッドサイズを引き出しランディングした多くの場面で、満面の笑みを返してくれた。その笑顔は、深山幽谷の渓に反映してとてもマッチしている。そんな様子を見ていると、知らず知らずのうちにこちらの方も心が和んでくるのだ。本州では、これだけの数やサイズに巡りあうことは極めて難しいらしい。この日は、尺上も３人合わせて１０本くらいは出たのではないだろうか。昼に合流してからの半日の釣行であったが、まずまず好調な滑り出しとなったようだ。