瀬棚・熊石海アメ釣行

土曜日が午前中勤務で、予定通り午後に室蘭を出発した。今時期には珍しく金曜日からプラスの気温に海況は凪の予報であった。同じ凪でも釣りには向き不向きの程度というものがあって、ベタ凪という状況は決してサーフの海アメ釣りでは良い条件とは言えない。太陽光が反射するエメラルドグリーンの鏡張りの水面では、アメマスの警戒心もより一層増すようで、アタリがあってもショートバイトが多く、鱒もスレやすい状況になる。それで、最初は島牧に向かい日没後に瀬棚に移動しようと考えていたのだが、風が無い時でも多少の波が起きるサーフを持つ瀬棚のほうが条件が良いと考え、進路を瀬棚に変更したのだ。２時半過ぎに現地着。いわゆる駐車帯を見て驚いてしまった。なんと、そこには大型のキャンピングカーを含む乗用車が１０台も停まっていた。ずいぶんとたくさんの人か来るようになったものだ。年末、年始に訪れていた頃にはほとんど貸し切り状態であったのに・・・ちょうど、浜から上がってきた人がいたので声を掛ける。あまり、芳しい状況では無い様だ。この方は朝方から釣っていたようで、サクラが２本ほど上がったことと単発にアメマスも２～３本上がっていたのを見たと状況を教えてくれた。急いで釣り支度を整え浜に降りた。さて釣り開始という段で、風向きが南東から北西に変わった。最初の頃はそよ風状態であったのが、徐々にその強さを増してきた。必然的に風波が起こり、ミノーはまともにキャストにできる状態ではなくなった。ジグに切り替えキャストを続ける。タイムリミットぎりぎりまで根性でルアーを引っ張り続けたが、残念ながらこの日は魚信が無かった。上がり際、私同様サーフで最後まで粘っていたルアーマンの方に、鵜泊漁港好調の情報をいただく。ルアーでは厳しいらしいが、朝一ならなんとかなるだろう。翌日はHIROSHI氏と早朝に合流の予定であったが、合流前に鵜泊漁港に出撃することを決意する。

朝、未明に起き出し鵜泊漁港へと向かう。漁港に着いたときにはまだ辺りは真っ暗であったのだが、漁港中央に突き出した堤にはすでに何人かの釣り人の姿があった。車も５～６台駐車している。昨夜から泊まりこんでいる人もいるのだろう。ここは、あえて名前を伏せる必要は無いだろう。島牧の有名ポイントと肩を並べるくらいの有名な海アメの釣り場であると思っている。数年前にとある新聞でもその好調さが３週に渡って掲載されたこともあったと聞く。ある時期に大量のアメマスが漁港に入り、運がよければ７０ｕｐの大ものを手にすることもできるという。私のここでの釣果と言えば、決して自慢できるような記録を残しているわけではない。まったく、釣ったことが無いわけでないのだけど、釣果は早朝か夕刻いわゆるマヅメ時に限られているのだ。漁港内に入ったアメマスは非常にスレやすいというのが大きな理由だろう。ルアー釣りの場合は止水に近い状態（河口域も含む）では、入った群れがまだ新しい群れの場合は爆発的な威力を発揮することもあるが、いったんスレ始めると何をどう流そうがルアーにはまったく反応しなくなるのだ。そんな時のアメマスは、スカッドなどの特殊なものを偏食している状態にもあることが多い。３ｇのマイクロスプーンでさえ、見向きもしない。そのような状態は日中のほうが顕著だ。そんな状態では、朝と夕方、特に朝方のまだ薄暗い時間帯が唯一のチャンスとなる。漁港内にアメマスがたむろしている場合、何らかの反応があるのはこの時間帯なのだ。駄目なときもあるけどね。今回は、運良く反応してくれた。定番私の切り札９ｃｍのサバカラーのミノーで５１ｃｍと４０ｃｍの型を見ることができた。案の定、明るくなると反応が無くなる。以前ほど、執拗に粘らなくなったね。駄目なものは駄目。場所を変えることのほうが得策だろう。

HIroshi氏の待つサーフへ移動する。状況を聞くと、反応はあるが著しく渋いと言うことであった。朝方、釣り人は結構来ていたがほとんどはあきらめて引き上げて行ったとか。現在は、ほとんど無風状態であったが昨日の夕方からの突風による風波が残っていると言った状況だ。駐車帯に近いワンド側のポイントはだんだんアメマスがスレてきているのは間違いの無いところだろう。HIROSHI氏とともに奥を目指す。さすがに、ここまでは他の釣り人も来ていないだろうというアタリから、バイトが明確になった。何せ、使っているミノーは１２ｃｍ～１４ｃｍの大型だ。バイトしてきたアメマスは４０ｃｍ前後。この辺りで２本追加、２本バラシという結果であった。波打ち際でバラシた１本が大きかった。悔しくて、ブログにＵＰしちゃったよ。大きいと言っても６０は無いと思うけどね。さて、繰り返しになるけどこのサーフも人が多くなってきたせいかだんだんすれてきているようだね。次回からは、出撃場所もまた見直す時期にきているようだ。熊石は私的にはまだ、アメマスの気配が感じられない。釣っている人はいるのだろうけど・・・・当然、天気や海況状況の把握もさらに必要になってくるだろう。そう言えば、熊石の寿司屋でお会いした島牧からから南下してきたＯ氏にも情報をいただいたが、サクラがあちらこちらでポツポツ上がっているみたいだね。まだ、盛期では無いだろうけれど・・・今後の情報にも期待したいね。