本当は、こんなタイトルでの釣行記のＵＰの予定ではなかった。「一足早い桜前線到来！」とか「道南サクラフィーバー！旬の釣り」なんていうタイトルを釣行を前には目論んでいた。３日からHIROSHI氏と熊石方面にサクラ狙いで出撃してきた。昨年の好漁をイメージしての出撃であったが、現実は甘くは無かった。私は３月下旬辺りから、道東への出撃ラッシュが続いていた。合間を縫って日本海にも繰り出してはいたが、海況が悪い日が多く、道南でも遡上アメを狙って川に入っている日が多かった。そんな日々の中でも逐次熊石のサクラ情報はチェックしていたのだけどね。初日、２日目と平板を中心にロッドを振り続けるも、一度だけ沖でアタリがあっただけで、サクラの姿を見ることはできなかった。知人から早朝１本上がったこと、午後からお会いした時もついさっき基部の方でまた１本上がったとの情報をいただいたが、私とHIROSHI氏が平板に滞在中は、私たちはもちろん誰１人としてサクラをあげたのを見ていない。時折、キャストレンジをはるかに超える辺りで散発なハネを見ただけである。今年は鱒の回帰数が絶対的に少ないのだろうね。珍しく落胆は大きかったけれど、まあこれもタイミングと運次第で仕方が無いことなのだろう。平板では、ホッケ釣りの人たちが景気の良い釣りをしていたようだ。岩盤の際に群れで回遊してきていたようで、浮きが消しこむたびに大きな歓声があがっていた。私も１４ｃｍのミノーにがっつり食いついてくるホッケの愛嬌のある顔を見て、思わず笑ってしまったよ。

タフなことでは他とは群を抜いている相棒のHIROSHI氏が珍しく初日の晩から体調を壊し、２日目はリタイア。私も、夜半に強烈な喉の痛みで何度も目を覚ましてしまう。どうやら風邪をひいてしまったようだ。２日目の宿ではトイレから拝借したペーパーを一撒きすべて、鼻紙に使ってしまった（笑）ゴールデンウィークの前半２８日（金）から十勝まで走り、３日（水）からは熊石へ・・・この７日間で、５日も釣りが目的で彷徨っていたことになる。その前の週は根室界隈へ出撃していたしね。まあ、好きなことを好きなようにやっているわけで、愚痴などをこぼすつもりは全くないが、相棒共々やはり疲れが溜まっていたのかもしれないね。いつまでも若くはないのだ・・・（笑）写真右下は鮎川海岸でＷＨのフライロッドを振る札幌のイワナ氏。

3日目も相変わらず平板にはたくさんの釣り人が並んでいた。私たちは宿で待機（笑）そして、部屋の窓から×８の双眼鏡で様子を観察していた。すべてを見ていたわけではないので断言はできないけれど、やはり相変わらず釣れている様子は無い。雨が降り出した。波も徐々に高くなってきているようだ。岩場を後にする人が出始める。私たちが朝食を終えて、宿を出る頃には平板にはほとんど釣り人の姿はなかった。雨が降ろうが、多少波が高くなろうが、釣れてさえいれば釣りを止めようなどという気は起きるわけがない。やはり、今日も調子は芳しくなかったのだろう。私たちは、海をあきらめ山に入ることにした。本命場所は、林道に雪渓が残っていて先に進めなかったり、また、北海道人でも知っている人は少ないと思われる沢に本州ナンバーの車が数台ドカンと停まっていたりして驚いてしまったが、まあ、この辺りならいくらでも釣り場はある。まだ、時期的には雪白が入っていて水量は多いし濁りもあり、ちょっと早いという感じだ。それでも、尺を超えるイワナも数匹混じり楽しい釣りができた。これから、新緑のシーズンを向かえますます活性が高くなることであろう。サクラへの恋慕の気持ちは、たくさんのイワナを釣り上げてることができても癒えることは無かったけれどね（笑）・・・・