出発直前まで、天気予報の台風情報をチェックしていた。実は今週末の釣行の計画は札幌のHIROSHI氏と道南の本流域で遡上アメマスを狙おうと画策していたのだ。ところが、周知のように台風の本土上陸の報である。台風自体は関東から太平洋側に抜けるとの予報であったが、日本海側から別の低気圧が接近。金曜日からかなりの量の雨が降ることが予想され、道南の川は増水濁りにて釣りにならずと判断し、ホテルも含めて全てキャンセル。急遽、道東方面に進路を変更した。往路は日勝峠を超えるまでは、バケツの水をひっくり返したような土砂降りであったが、帯広を過ぎる頃には雨脚は遠のいた。というより、こちらは初めからそんなに多くの雨は降っていないようであった。結局、この2日間土曜日の昼は太陽も顔を出し、日曜日は終日晴天の良い天気に恵まれた釣行であった。道東といえどもやはり8月。まだ、夏であるということを実感させられた釣行であった。日中は25度を越えていたようだ。遡上アメマスを半袖の軽装で釣る。過去には経験の無いスタイルで違和感はあったが、平野河川、原始河川共に狙い通りのところから期待通りのアメマスが出てくれた。数は多いとは言えないけれどこれまた狙い通りの充実した釣行となった。

道東の平野河川。最近の仲間内の情報で初日は未明から河口域を狙う。やはり今の季節、河口域は遡上のタイミングや潮回りが大きく影響されるようで非常に厳しい釣りとなった。結局アメマスを釣り上げたのはNARUSE氏のみ。時折、密漁親父がカラフトを釣り上げている姿が見られただけで、河口域にたむろしていたルアー・フライの連中はほとんどが玉砕状態であった。河口域は早々に見切りをつけて、上流域へ。すでに、アメマスは遡上を開始しているらしい。写真右のような深みのある淀みには、カラフトやアメマスが群れで定位している。しかし、こういう場所にいる連中はなかなか簡単には口を使ってくれないのだ。

結局両日とも午前中は、この川の本流域の釣りとなった。人も多く、いい加減な時間からではやはり先行者の後を追っかけるという釣りになる。日中はそれなりに気温が上がり非常に暑かったね。今日(日曜日)は私もHIROSHI氏も半袖の釣りとなった。

初日、ミノ-オンリーで挑むが、イワナ・アメマス数は釣れるも型はいまいち・・・遡上ものはすべて口切れバラシてしまった。2日目に活性の低いアメマスをマイクロスプーンを使って誘い出し、なんとかゲット！右の写真はHIROSHI氏が釣り上げた40UP。彼は前日もミノーで型もののアメマスを釣り上げている。

例年秋に訪れている原始河川にHIROSHI氏が案内してくれた。私が入っていた場所よりはかなり上流になる。8月の牛川は景色が全然違うね。川岸のヨシやシダ類の類もまだ青々としている。厄介なのは、多種の吸血昆虫だ。8月の湿原だから仕方が無いことはわかっているが、蚊取り線香を背中にしょっていてもまとわりといてくる蚊や蚋の類には本当に閉口してしまう。

時期的に微妙と思われていた原始河川だが、河口から30KM離れたこの場所まで、しっかりとアメマスは遡っていた。久しぶりに潜水艦浮上でガツン！と来る遡上砲弾のアメマスとのファイトは実に小気味良かった。側溝型河川のため写真を撮る場所が無いのが、難儀だ。道東域・・・・・・ますます熱く、心躍る季節の到来だね。