盛夏の尻別川釣行

３日、午前中で仕事を切り上げ現地に向かう。バケツをひっくり返したような強烈な雨が降り続いている。朝からネットの天気情報を追跡していた。どうやら、西胆振に大雨洪水警報が発令という状態のようだ。単独での釣りなら即刻中止を宣言するような状況であるが、今回は仲間がいる。かねてよりお誘いをいただき、私自身楽しみにしていた釣行である。まあ、なんとかなるだろうという軽いのりで車を走らせる。途中いくつかの川を通過する。長流川、貫気別川・・そして、尻別川の支流域などだ。どこも唖然としてしまうようなとんでもない増水、濁りで濁流といった雰囲気である。開発の車がところどころ橋があるところに停車し、職員が川をのぞき込んでいる。おそらく、水量が危険水位を超えていないかどうかチェックに回っているのだろう。この時点で、今日の釣りは絶望的であろうことは予測できた・・・・・・・・・・・。
仲間と合流する。同じ室蘭の仲間ＮＯＢＵさん、エゾ兄さん、そして秋田からのゲスト渋谷さんだ。一同協議の結果、やはり今日の釣りは無理と判断し近場の温泉に行くことになった。さっそく露天風呂での釣り談義は１時間を越えた。そして、宿に帰って夕食そして宴会。ビールの栓が次々に空けられ、ワインや焼酎のボトルが回ってくる。日付が変わったのも気がつくことなく、釣り談義は続く・・・結果的に４日の夜も同じ状態であった。楽しいものだね。ただ、釣りが好きというだけの集まりであるのだけど、これなら釣りができなくてもまあ、いいか！と思ってしまったよ。・・・・・・・・・
しかし・・我々は釣り師である。釣りをするためにここにいるのだ！湯治や宴会が目的で宿に泊まっているわけではないのだ！そんな願いが天に通じたのか、４日の朝には雨が止んだ。４日は、黒松内方面に逃げたが、やはり本流域や支流でも比較的規模の大きな河川は、増水濁りにて釣りにならず・・・沢は、比較的澄んでいる川が多かったので、いくつかめぼしいところを回り、チビイワナやチビヤマメと遊んでもらった。そして、尻別に戻る。夕刻には少しずつではあるが目的の川の水位が下がってきたようだ。まだまだ、水量は多いし濁りもあるがまったく釣りができない状況ではなくなってきている。ちょっとだけ、偵察釣行。明日には絶対良い釣りができると一同大きく頷き、その日は、静かに宿に帰った。

釣りに来て３日目の５日・・・やっと、目的の水系で釣りがすることができました。（同行者の許可をいただいているので写真を掲載）まだ、平水時に比べると若干水量は多いのですが、ポイントからは良型のヤマメが顔を出してくれました。フライマンのみなさん、本当にすばらしいキャストテクです。ガンガン瀬の向こう側をナチュラル・ロングドリフト・・・あれだけ長い時間ドラグがかからずにフライを浮かばせられれば、シビアなヤマメもパクリですね。フライについてはど素人の私でも納得です！