かねてから、札幌のイワナ氏より然別湖への釣りの誘いを受けていた。応募から手続きまですべて彼任せで、私は単にその計画に乗ったただけで何もしていない。大変申し訳ない。この場を借りて深く感謝したい。未明に日高町で合流。日勝峠を超えた。現地に到着したのはちょうど、東の空がうっすらと赤く染まる時間帯であった。山上湖ならではの清涼の空気を胸一杯吸い込み、今日、これからの釣りがどんな展開になるのかと期待感が高まる。イワナ氏と雑談をしながら、受付の時間を待つ。その間にも続々と今日の釣りの予約を入れた連中が湖畔集まってくる。車のナンバーを見るとやはり札幌ナンバーが多かったが、長野や新潟のナンバーもある。ご夫妻で釣りをしながらの北海道周遊・・・いいなあ・・。今年は、雪白が長引いて・・なんていう話もあったけれど、北海道の渓流や湖は本格的にベストシーズンの到来だね。

標高８００、周囲約１４ｋｍ、水深は一番深いところで１０４ｍもある。山上のカルデラ湖だ。一部岸からの釣りができるがほとんどはボートからの釣りとなる。１日の受け入れ人数は４０人に限定されていて、完全予約制となるようだ。詳しくは、ここのレギュレーションを参照して欲しい。地形がら岸から数メートルも離れると急激に深くなっているところが多いようだ。鱒たちはこのかけ上がり付近に定位していたり、回遊していたりしている。ミヤベイワナは、湖面全体に群れで散らばっているらしく、湖の中央付近でも結構反応があった。

釣りの時間は１２時まで。上がってスタッフの方や他の釣り人に話を聞いたのだけど、今日はフライマンにはかなり厳しい状態であったようだ。中にはボーズの人もいたとか。そんな中、ハーリングやドライで確実にトラウトをゲットしたイワナ氏。さすがでした。今日参加した人の中で、ドライで掛けた人は彼だけだったようでラインシステムやフライの種類などをスタッフの人が詳しく聞いていたようだ。

ここのターゲットは、ミヤベイワナにニジマス、サクラマス。ミヤベイワナはオショロコマと違って、背中はグリーンバッグ。側線の朱点はオショロコマと比べて淡い感じ、形は流線型といった印象だ。ここに頻繁に来ている人はミヤベイワナよりも大型のニジマス、サクラマスを狙っているようだ。私の釣果は、ミヤベイワナばかり１１本。バラシもほぼ同数あったから２０匹以上はバイトしてきている。ボートを漕いでいる時にミヤベとは明らかに違った強烈な引きがあったけど合わせのタイミングが合わず、５秒でバレてしまった。サクラかな？ニジマスかな？まあ、逃がした魚は大きい（笑）ここでは、珍しい？という４０ｕｐのミヤベイワナを釣ることができて満足だ。事前情報をいただいたＨＩＧＥ氏、ムラ氏に感謝！

然別湖の釣りを終え、午後から予定していた十勝川の支流へ。雪白末期といった状態で著しく水量が多かった。徒渉できる場所も限られていて難儀したが、ポイントからはコンディションの良いニジマスやオショロコマが小気味良いバイトをしてきてくれて楽しい釣りとなった。

ここの川、ニジマス８にオショロコマ２といった割合だろうか。尺近い体腔のあるオショロコマの姿も見ることができて良かったよ。