2005.西別川釣行PART1

NIFのハンドル名が「西別川」のM氏。ハンドルどおり西別川には精通していて、トラウトの居着き場所も心得ている。現在東京に単身赴任中であるが、元々は釧路在住の方だ。今回は、帰省のタイミングに合わせて17日にご一緒させていただいた。何でもこの川については、ほとんどの流域を制覇している彼ではあるが、一部未踏覇の流域があるらしい。そこへご案内いただいたのだ。さらに私はもう１日単独で、西別川を彷徨ってきた。新緑の季節とはいえ、さすがに道東である。朝晩の気温はまだまだ低い。しかし、日中は２０度近くにまで気温が上がり、藪漕ぎをしているときには汗ばむくらいだ。時折吹く風が実に心地良かった。

西別川に初めて行ったのは、弟子屈在住時小学校６年の時だろうか・・・今から３３年前だね。私のＨＰを見に来ていただいてる方の中には、まだ生まれていないよ！・・っていう人もいるのではないだろうか（笑）その頃から私はいっぱしの釣り師気取りで、近郊の河川を悪友と駆けずり回っていた。足はもちろん自転車だ。ただ、この西別川は自転車ではちょっと距離があって行けなかった。その当時は今のようにパイロット国道なんて無くて、弟子屈から中標津までアップダウンの多い砂利道だったからね。西別川・・・子どもの頃から私にとっては憧れの川でしたよ。

NIFの北海道OLMが７年前に開催され、その時以来からお付き合いをいただいている「西別川」ことＭ氏。HIROSHI氏やハミ氏とも同様だ。今までにいろいろなポイントにご案内していただいた。ポイントというよりは流域なのだけど、彼等の付けたネーミングがおもしろい。「宝くじ」「墓場」「送電線」「炭焼き小屋」「大草原の十字路」「ムラサ」などだ。私が、彼らと出会う前に毎年通っていたのは、「観山橋」よりも上流域。西春別よりも下流域には入渓したことは無かった。この流域濁りもきつくて、写真でお分かりのように腰まで水に浸かっての釣りになる。表層からボトムまで同じ速度でずっしりと流れる西別川・・・比較的体重の重い私でも、深みにはまったらあったというまに流されてしまう・・・一昨年の沈行記参照・・（笑）

ちょっとだけ自慢（笑）・・今回の釣行で、６０ｕｐのニジマスをゲットすることができた。西別川氏のアシストには感謝したい。西別川のニジマスは承知の通り放流ものではなく、自然孵化した完全なネィティブだ。北海道では、ニジマスが自然繁殖する河川は僅かしかないと聞いている。西別川の強烈な水圧をはねのける強靭な尾びれを持つニジマスの体躯は実にすばらしいと言える。今回も、ヒットした瞬間、ジ～～～っとドラグを鳴らして一気にラインを引き出したていった。ドラグは、魚が掛かった時に倒木に巻き込まれるのが嫌なのできつめに設定していた。本当に強靭なパワーであった。そして、魚体全部が水面から出るほどの垂直ジャンプ・・ジャンプの連発・・ロッドのしなりとドラグの滑りでなんとかしのぐことができた。さらに持久戦に持ち込んだ。なんとか岸際に寄せた。最後は西別川さんハンドランディング・・・左上のフォトがそうなのだが写真は完全に失敗してしまった。全身の撮影は完全にピンボケ状態だ。今考えてみると、相当動揺し、且つ興奮していたのだろう。
過去数年間、大型のアメマスも含めて何度ばらしたり、ラインブレークをしてしまったことだろうか。ニジマスの俊敏な走りとパワーある１発目のジャンプを持ち堪えることができなかったのだ。西別川のランカークラスのニジマスゲット・・ひとつの夢がかなって本当に嬉しかった。
ただ、残念だったのは遡上アメマスに出会えなかったことだ。「ムラサ」ポイントまで下がっても見あたらなかったのでまだ大分下だろう。今年は、自然の動きが３週間ほど遅れているらしいから、遡上砲弾のブツが釣れ出すのはもう少し先になるだろう。これからに期待だね。私も、間隙を縫ってもう一度西別川の再訪を期したいと考えている。