白老沖太平洋のサクラマス釣り

電動リールとサクラマスの専用ロッドを購入したのが今から４年前・・Konchanも今ほど仕事が多忙ではなく、９月のアキアジを以降、月に数度は一緒に噴火湾に繰り出していた時期があった。元々は、渓流のヤマメ狙いが本職であり、職場の仲間に連れられて時折噴火湾にカレイ狙いで出かける程度であった私が、電動リールなるものを手に入れることになるとは、思っても見なかったよ。「釣りは自分の力で勝負するべきだ！機械に頼るなんざぁ～釣りじゃあねぇ！」なんて、いきまいていた頃が懐かしいね（笑）。オフショアの釣りでは、電動リールを手に入れてからは、それがあるか無いかで随分釣りのキャパが変わるもんだと思ったね。出撃できる海域も広がり、ターゲットの種類も増えた。最初は、タックルはKonchanからお借りして出撃していたのだけど、私の性分的に自分の釣具でないとなんか、あずましくないんだよね。そういえば、アキアジのタックルも最初は友人から借りたものを使用していたっけ・・・・冬のボーナスの小遣いをあらかた注ぎ込んで電動リールとマススペを購入したのだ。それから、Konchanのおかげで、浮きソウハチ、マゾイにクロゾイ、新しいところでは昨年のイカと平均にして１００ｍラインのターゲットを手中に納めることができた。ただ、肝心のサクラマスだけはタイミンが合わず、釣ったことが無かったんだよね。その願いが今年の初釣行という記念すべき舞台で（笑）達成することができたよ。サクラマス釣りに関してKonchanさんから貴重な薀蓄（ご示唆）いただいている。合わせて紹介しよう。

Konchan　薀蓄　ＰＡＲＴ１
話は変って、今季はサクラマスライセンスを申請しました。正直言って、淡水を経験してからは、重いバケがついた仕掛けで深いところで掛ける沖サクラに私はもう大した興味はありません。キャストして横に曳く淡水魚と違って頑丈な竿で垂直に上げ下げする沖サクラ釣りは魚の抵抗感がないことと、タナが良く分らずバケもどのように走っているのか見当がつきにくいので狙って釣るという気分に乏しいというのが興味を失った理由です。それよりも何よりも、釣趣的に非常に下品だというのが最大の理由です。遊びですから、何を〝下品〟と感じるかは人それぞれです。

Konchan　薀蓄　ＰＡＲＴ２
既製品仕掛けですがこれもお貸しします。だけど、この仕掛けはいつかは自製しなければ、サクラマス釣りは児戯と一緒ということになり、つまらないものになるように思います。毛鉤釣りの楽しみの半分近くは毛鉤作りそのものだと、私は思います。既製品はどれも良くできています。値段と釣果の間に相関関係はありません。どれでも同じです。（よって、安い物でＯＫ）

う～ん、なるほど・・・ですね。私はちなみに札幌の量販店でアイ付きの１８００円仕掛けを購入しました。魚って、目にバイトしてくるんですよね。フライのピーズヘッドなんかも・・

Konchan　薀蓄　ＰＡＲＴ３
ところで、サクラマス釣りに関して、本等では『船長が指示するタナの前後○△メートルをさぐれ』というようなことを書いています。この〝船長の指示するタナ〟とは魚探でマスの魚影を確認して言っているわけではありません。（助宗のタナなら正確に指示できますが）〝潮目〟を御存知だと思いますが、黒潮と親潮というように温度の違う海流がすれ違っている海域にカーテン状に発生するものだけが〝潮目〟ではありません。胆振沖では上下方向で温度が違う潮流があり、その境目を魚探で見ることができます。（温度境界部で魚探の超音波が反射する）サンドイッチを横から見るようにこの境目を確認できます。一般に言う〝潮目〟同様、ここにはベイト魚が集まるだろう、そのベイトを狙ってサクラマスも集まるだろうと考え、船長はこの潮目をタナと称して、深さをコールします。従って、船長がコールする深さは潮目であって、必ずしもその深さがサクラマスのタナというわけではありません。これ、本には書いてないトリビアで、３０へぇくらいの価値があります。

これもう～んなるほどですね。職業柄でしょうか、Konchanの釣りを常に科学的に洞察する姿勢には、脱帽です。私みたいにただ、投げて引っ張っているだけではダメですね（笑）